花月草子

清涼山の御亭

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すゝぎて清めし人の心の

「二人の会」も今回で二十九回を数え、この暮の会(第三十回)で最終回を迎えます。

今回は香川先生の『當麻』。格調高く気高く麗しく、かつストーリー無きロング曲。
いや、ストーリーそのものは寺にこもった中将姫が生身の阿弥陀仏の来迎を受ける
ものながら、肝心の蓮糸で織りあげた當麻曼荼羅の話はなく
(「観衆は “当然知っている” というのが折込済みなので)

ワキの次第からズボっと深遠たる山の中に連れていかれたような気がします。
阿弥陀仏たる化尼と観音たる化女の静かながら気品のあるやりとり。
化尼の居グセは老女物にも似た品の高みを感じさせる静かな語り口。

だ、駄目です。気持ち良すぎて気が遠く…嗚呼、そんな香川先生の當麻なんて一生に
一度あるかないかの機会なのに…前場沈没 orz
風邪薬を服用していたからで…<言い訳めいてる

とはいえ、後シテ中将姫の出といったらもう何と言ったらいいのか。
柔らかな光沢の白い舞衣とパリっと鮮やかな朱の大口のコントラスト。
けれど決して派手ではなく、冠に立てられた一輪の眞白な蓮の花が清しい処女性を
象徴するような姿。
作中では語られない継母の仕打ちを泥中の苦しみとするならば、寺に籠もって自ら
を精神の高みに押し上げた阿弥陀信仰の力を蓮に例えるがごとく。
早舞を舞う中で姫の姿がどんどんと雲中へ上がるような素晴らしさ。

やはりこういう曲は香川先生の真骨頂ですね。
それゆえ、余計にあの前場沈没が悔やまれる。
悔しい…


第二十九回 二人の会

舞囃子『烏頭』
塩津哲生

笛:一噌仙幸
小鼓:成田逹志
大鼓:國川純

地謡:大村定(地頭)、塩津圭介、友枝真也、佐々木多門、長島茂

狂言『二人大名』
シテ(通りの者):石田幸雄
アド(大名):高野和憲
アド(大名):深田博治

能『當麻』
シテ(化尼/中将姫):香川靖嗣
ツレ(化女):狩野了一
ワキ(旅僧):宝生閑
ワキツレ(従僧):宝生欣哉、大日方寛

笛:一噌仙幸
小鼓:成田逹志
大鼓:國川純
太鼓:観世元伯

アイ:野村万作

後見:塩津哲生、中村邦生

地謡:友枝昭世(地頭)、金子敬一郎、友枝雄人、長島茂、
内田成信、粟谷明生、粟谷能夫、大村定

| 能・狂言 | 23:39 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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