花月草子

清涼山の御亭

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国立劇場 第70回雅楽公演

昨年二月の第69回公演の壮大なる「続編」とも言える今年の公演。
前回は「序一帖、同三帖~同五帖」と序だけで終わり、満を持して迎えた完結編。

今回、昼の12時から昨年の映像も本公演(14:00)とは別ながら併せて上映する
ということで、両方のチケットを準備して頂きました。…その節はスイマセン
しかし、あらためて映像を見るとやっぱり序だけでも長いですね。
舞人にかかる時間的圧力など相当なものだと思います。
序破急トータルだと一時間半以上を悠に上回るし、その上で六人で合わせないと
いけないのですから精神的にも体力的にもギリギリなのではないかしら。

・左方唐楽盤渉調 六人或いは四人舞『蘇合香』一具後編(破、急)
 (今回も引き続き六人舞で)
・右方高麗壱越調 二人舞『納曾利』
・右方高麗壱越調 四人舞『仁和楽』

『蘇合香 破、急
昨年の映像では楽を奏された方々はみな譜面台を立てていましたのが、今回は
それも無く暗譜で。
そのあたりに本当にン年がかりで取り組んで来たんだなぁという意気込みのほど
が感じられます。各管の方など吹き込んで吹き込んで吹き込み抜いて来たのだ
ろうし、そういう向きの音の「勢い」というものが感じられましたね。

勿論、打楽器の方も序の際と同じく鞨鼓の技法が安齋省吾先生の手によって存分
にちりばめられていますし、
大太鼓の豊英秋先生などこの後の納曾利・仁和楽も続いて撥を取り、それは力の
ある音を大劇場に響かせまして。
公演プログラムでも前回、今回を通じて鞨鼓・太鼓の奏法に解説の多くを割いて
おりますし、この二冊読むだけでも打ち物に関してはなかなか参考になりました。

舞は前回以上に丁寧で緊張感が持続。一見同じ動きを左右繰り返して何度も重ね
ながら徐々に動きを早めて行くのはラヴェルのボレロにも似た雰囲気。
(いや勿論こちらの方が圧倒的に古いのは承知しています)
「続き」なので無論、舞人が出手で登場する事はなく、序吹、由利吹が始まり登台。

途中でふと気づくのは由利吹は他の曲でも何度も聞いてるはずなのに、唐突に目
からウロコが落ちたことです。
「 “由利” ってつまり、ユリのことかぁーっ!!
と。ああ、凄く納得した。やっぱり雅楽を見聞きしているとお能とピコピコと回線が繋
がるようになるんだわーと肌で実感しました。
※ユリ…お謡の節マワシの代表的テクニックの一つです。
舞人の編成が前と同じということで、若干懸念されていた人がいましたのが、
本日はうまく舞いおおせましたよ。よかったー

蘇合香は香草の薬効にちなんだ曲ですので、プログラムの巻末には「玉響の心」と
題して御家流長濱閑雪氏の香道に関しての解説が寄せられています。
香道、やってみたいのですけれどね…いかんせん手元の狂う病があるものですから
灰作りなど細かいお手前ができませんので、残念です。
なので、基本は考えつつも気楽に勝手に愉しんでいます。<苦笑

蘇合香 練香

『納曾利』・『仁和楽』
納曾利はまたの名を「双竜ノ舞」とも。雌雄の龍が舞い戯れる姿を現すともいいます。
以前、2009年の国立公演で宮内庁の 『蘭陵王 一具 』と一緒に南都楽所の『落蹲』を
見ておりまして、この時の南都楽所の舞人が申し訳ないながらも「ちょっと…」
でしたので、一度私的に仕切りなおしという事で。大満足。
更にその前、2008年の明治神宮春の大祭の時のエントリーで我ながら結構恥ずかしい
事を平気で書いてしまっていますね…隠しはすまい<爆
仁和楽は昨年の明治神宮春の大祭で承和楽と番で見ていて、今年のお正月のNHK放送が
承和楽でしたから、なんだろう。宮内庁としては続けてそういう方向性なのか、それとも
「蘇合香の方に力を入れているので “お察し下さい” 」な構成なのかはともかく。
で、あえて言おう。
高麗笛サイコー!
なぜか、度々書いているんですが高麗笛が大好きなんです。
と書いて、ああ、だからお能の笛方の先生も私自身の好みの方向性が決まっている
のだな。と改めて今回気づきました。…ユリの件も含めて考えてみたらなかなか新鮮
な気分になった公演でありました。

| 雅楽・舞楽 | 23:15 | comments:5 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

昨日は乙でありんした。
例のbotの中の人は都内在住現役大学生のようであるよ。まあ学生でないとあれだけ出来ないだろうなぁw

昨日の高麗笛、最初の小乱声で全然前に来てなくて、あれ? と思ったけど、却ってうるさくなくてよかったかも。
大体、乱声や小乱声だとわんわん反響しちゃってちょっと耳にキツいのですよ私としては…なもんで、昨日はそんなこともなく。多分、三の鼓がヘンなこだま(エコーというよりまさに「こだま」)がかかっちゃってたこともあるから、楽人の位置が通常と違うところだったのかも。こちらの席の関係も若干あるかもしれず。

とまれ、一も無事に舞い納められてよかったよかった(それかぃw

| むじるしそしな | 2012/02/26 12:20 | URL | ≫ EDIT

>例のbotの中の人
さればこそ彼の者、いま学びつる者と知りせば得心し「あなやかしこし」と
思いたり。げにもいみぢき書き物と思い候めや。

それはさておき(笑)
いやあ、高麗笛の音頭はあのくらい寂びてくれた方が私としては嬉しいんで
ございまして。
昨日は主管と助管が寂び寂び襲ねの退吹で個人的にはある意味理想的。
(いや、プロの見方は知りませんよ。私の「感想」だから)
能管にしろ龍笛にしろあまりクリア過ぎる音に持っていかれると私は鼓膜が
ビリビリ反応してしまうので苦手なんですわ。

三ノ鼓は、あれ、外で聞いたらあの音でも良かったんだと思うよ。
やっぱり雅楽って野外が原則だからホールというハコには向かないんだよ…

| 耀 | 2012/02/26 14:06 | URL |

然るに彼の者、国文学部にはあらで経済学部所属となむ。
げにおもしろき御仁なりけり。

三の鼓のこだまは多分下手に位置替えしたのも要因のひとつだと思われ。鞨鼓は反響してなかったからねえ。音自体は悪くなかったよ。去年の湿気た落雁みたいな音じゃなかったしw
浅草公会堂での小乱声は頭の中でわんわん響いちゃって参ったわーorzあれは屋外でも波長が合わないとちとキてしまうのよおいら…

あ、全然関係ないけど、今CSのフジテレビONEで元守護神3人が話してて、ぱっと見一人誰だか判らなかったのが「森さん」と話しかけられてた……
バイク三浦並みのリーゼントって何なんだモリシゲwwwww隣の明雄ちゃんが霞んでる…(爆

| むじるしそしな | 2012/02/26 15:12 | URL | ≫ EDIT

>三の鼓のこだまは多分下手に位置替えしたのも要因
まあ、楽人減らして真ん中に寄せてしまいましたからね。
本来の位置取りでやればもっと違っただろうね。

モリシゲが調髪は被り物さへなきにては、常の趣にして異なる所なかりき。
彼の殿御若かりし時分、同年の輩とうち連れたち、学蘭と申す別様装束が
裏を朱に染め、黄金色にて繍したりけるぞとや師より洩れ伺ひ給ひぬ。
さるにては髪型など言ふもをかし。

…そろそろ面倒だからやめるかコレ

| 耀 | 2012/02/26 20:58 | URL |

モリシゲなるものの調髪、常の態とかや。
流石はこまのさわなるおほきまなびやにて打球せしおのこどもなりけり。なにはのあきないわざしたるおほきまなびやにて打球せし強面の及ぶところにあらず。
某宮の君にてはいふもおろかなりしや。あなかしこあなかしこ。

…やうやうほころびも見えし頃合なれば、

今宵はここまでにいたしとうございまする。

| むじるしそしな | 2012/02/26 21:50 | URL | ≫ EDIT















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