花月草子

清涼山の御亭

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観世九皐会百周年記念特別公演 第二部

第二部も満員(笑)
挟む時間が短くて、慌しく軽い昼食を済ませます。

第二部番組

三番物は『羽衣 彩色之伝
シテは弘田先生です。
藤田朝太郎先生の笛は前日にもお聞きしているのですが、
お調べから聞きほれてしまう。
今回は小書にて作リ物はなく、一ノ松に舞衣をかけ、冠の立テ物は白蓮で。
いとも優雅な弘田先生ですが、舞衣の袖の扱いには苦労していらっしゃった
ようです。
袖が重いのか、滑るのか、上手く頭に被ってくれなかったのです。
ですが、そのような事は瑣末なこと、と思えるような天人。

仕舞では喜之先生の『老松』、喜正先生の『屋島』を。
屋島は組み立てが経正に似た所が多くて、じーっと(笑)

『百萬 法楽之舞
五木田先生で。
幣のついた狂笹をもちながら登場した百万が、アイの十郎さんを
笹で指すのが
「ちょっと、ちょっと!」
みたいな感じで五木田先生らしい。
車ノ段に笹ノ段に続く数多くの舞働きを見事にこなしていかれ、
無事に子供にも逢うことがかない、正気に戻るほんの一瞬が
表情豊かで。緑色の長絹が印象的に残りました。

『鷺』
遠藤六郎先生の鷺、長山先生の帝、閑先生の蔵人。アイは万作さんで。
締めくくりにふさわしい顔ぶれとなりました。
『鷺』は純真無垢な姿を現すがために、子供か還暦を過ぎた先生でないと
演じることのできないものですが、イマドキは還暦くらいでは「純真」というには
程遠いもので、そのあたりは御年八十一となられた遠藤先生。
まったく人間臭さを感じさせない所は流石です。
閑先生が捕まえようとしても、
「バサバサッ」と逃げるのではなく、
「ファサッ」という軽くかわしているようです。
鷺は公演自体がほとんどないので初見なのですが、神泉苑の空気感は充分に
感じとれました。長山先生の延喜帝もゆったりと落ち着いたたたずまいで。
五位を賜っての喜びの舞も、自由の身にされて空に戻っていく様も、
ましろの装束で舞われる遠藤先生の足元には常に水をたたえた広大な
苑池が見えるような気がしました。

鷺の冠、九皐会のものは本物の鷺の羽が使われているので、
華奢感このうえない冠です。
もう新しく誂えようにも肝心の鷺の羽が手に入らないのですよね。

嫋々たる余韻を残して空に飛び立っていく白い鳥は鷺だったのか、
あるいは九皐に鳴く白鶴の姿なのか。
事前には朝から大変…と思っていた五番能でしたが、終わってみると、
「もう終わり?」
という気がします。
大変に充実した一日となりました。


| 能・狂言 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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