花月草子

清涼山の御亭

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天平楽府コンサート

雅楽、とはちょっと違うのかも知れませんが、ルーツであることは変わりないかと。

東博平成館の講堂にてのミニコンサートです。曲は
『如意娘(にょいにゃん)』、『蘇勒蜜(すうらみ)』、『聖明楽(せいめいらく)』
以上3曲 五絃琴譜より 五絃琵琶
『百済舟(くだらふね)』箜篌、『地籟(ちらい)』土笛、『夢甘州(ゆめかんしゅう)』笙
『疏勒回旋曲(すうらかいせんきょく)』五絃琵琶、『ペルシア姫』箜篌
『仏国残照(ぶつこくざんしょう)』五絃琵琶、箜篌、拜簫、玉笛

詳細は以前書いたとおりですが、琵琶とは言っても、普通日本人が「琵琶」と聞いて
連想する楽琵琶。あるいは薩摩琵琶や筑前琵琶、平家琵琶などとは全く違う風情。
日本の琵琶が撥で「ビィィーン」と鳴らすものであるならば、こちらの楽譜による琵琶は
「ツンツン、ツォロロン」と爪で弾くような。
ですから、楽器を縦に構えるところなどは日本の琵琶と同じですが、演奏法はリュートや
ウードに果てしなく近い扱い方をします。

箜篌は元を辿るとアッシリアにまで行き着くそうで。ハープと同じように左肩に寄せて弾く
竪琴です。元々はヨーロッパの竪琴のように羊腸で弦が張られていたそうですが、今は
他の和楽器と同じように絹弦を使っているとの事。
ハープの華やかさに比べて、この郷愁というか、余韻をひく感じは何でしょう。
中央アジア西域あたりから唐を経て渡ってきた、遥か大陸の夕暮れを思わせる音色と
申しますか。
(いつ、石坂浩二のナレーションが入ってくるのかと思いますよ<笑)

拜簫は本当にパンフルートと同じ構成のようです。また今日使われた笙は現行の笙とは
違い、吹き口にパイプのついたものでした。平安期に雅楽に使われるようになった頃には
このパイプがなくなってしまったようです。音を出す効率としては、その方がいいそうです。
笙の音は同じなのですが、奏法の違いによりかなり違う印象をうけました。
とてもリズミカルな笙でした。
(奏者の劉先生が演奏後「肉体労働ネ」とおっしゃられていました)
その他、玉製の横笛(竜笛のご先祖様)なども使われ、1曲1曲は短いものの、
大変印象に残るコンサートでした。

司会進行と奏者を兼ねる劉宏軍先生は80年に来日され、以後正倉院楽器を10年
以上かけてコツコツと復元され、また研究されてこられたそうで。
プロフィールだけざっとみても、大変なお仕事を今までにされてきた方なのですが、
非常におしゃべりが愉快でわかりやすく、機会があればまた皆さんのホールでの
コンサートにも行ってみたいなと思います。

本日使用された楽器はこちらの天平楽府公式サイトに写真が掲載されています。
(サイト内では五絃琵琶の演奏動画などもあります)

上野公園内、五條天神の境内ではもう梅が匂う季節になりました。



よみがえる宮廷音楽 ~天平楽府コンサート~

拜簫、笙、玉笛、土笛:劉宏軍(リュウ ホンジュン)
五絃琵琶:邵容(シャオ ロン)
箜篌:近石瑠璃

| 雅楽・舞楽 | 21:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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