花月草子

清涼山の御亭

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

鳴るは滝の水、日は照るとも

九皐会初会です。
昨日より寒くて風が強い…

昨日の国立もそうですが、やはり注連縄を巡らしてある一月の舞台というのはまた
格別に緊張感の漂う雰囲気を持っていると思います。
こちらは本日は『翁』ですから、尚の事。
切火、座付としずしずと進み、喜之先生の呪歌。張りのあるお声は今年も健在の
ご様子。坂先生の若々しく颯爽とした千歳舞、喜之先生による見所に緊張漲る
翁舞。三番三は大柄な身体で三間四方を所狭しというように大蔵基誠さんがつとめられ
まして、滞りなくご祈祷が行われました。
大蔵流の三番三というと、以前から少々地味目に思っていましたが、元日の山本東次郎
先生、この度の基誠さん、と良い意味で裏切られた感があります。
今年も五穀豊穣でありますように。

『東北』は梅薫る風情の曲。
和泉式部が東北院に自ら手植えをした「軒端の梅」とは、詞章によれば「鶯宿梅」。
今、同じ名を持つこの梅は薄桃色の実梅ですが、平の昔は村上天皇と紀内侍との
故事のように、「色濃き紅梅」だったのでしょう。
幕より「のうのう」と僧に呼びかけるところが、一体どこから聞こえてくるのだろう。と
思えるほど前シテの登場が自然で。そして、面がとても良かったです…
遠目に過去を想う風情、やわらかくも凛とした表情。
後シテの緋の袴に鳩羽色の長絹は「梅の襲」とちょっと似た配色で、素敵でした。

『富士松』の太郎の主はジャイアン的ですね(笑)
「良い句が付けられなかったら、松を貰うぞ」とは。
連歌が庶民にも爆発的に盛んになった頃の成立でしょうか。
古今の歌が読まれていたり、作者はなかなかの歌才があるような。
「赤きは猿の面ぞおかしき」は強烈すぎるww

『小鍛冶 重キ黒頭
この小書がついたので、今日は狐の被り物はなく…さみしい。
足音を立てずに踏む足拍子がリズミカルなこの曲ですが、今日の出は「乱序」
後シテがそそ、と出てまたすぐ引っ込んで、またちょっと出てきたり。
面は大飛出だと思います。自信はないですが、でも確実に小飛出や狐蛇では
ありませんでした。
小狐じゃなくて、大狐ですね(笑)
前シテの喝食も、「綺麗な少年」といった体で良かったです。
登場人物中の三条小鍛冶宗近は祇園祭りの長刀鉾に取り付ける長刀を打った名
でもあり、現在でも当代がご活躍中とのこと。
ご先祖がこうしてお能の素材題材ともなると、おうらやましい事ですね(笑)

翁のお菓子です。
「翁」のお菓子




観世九皐会一月定例会
『翁』
翁:観世喜之
千歳:坂真太郎
面箱:吉田信海
三番三:大蔵基誠

笛:一噌隆之
小鼓(頭取):曽和正博
小鼓(脇鼓):幸信吾、住駒俊介
大鼓:佃良勝

後見:観世喜正、小島英明

地謡:奥川恒治、桑田貴志、遠藤喜久、長山禮三郎、長山耕三

狂言後見:大蔵彌太郎、大蔵千太郎

『東北』
シテ(女/和泉式部の霊):永島忠侈
ワキ(僧):工藤和哉
ワキツレ(従僧):坂苗融、梅村昌功

笛:一噌仙幸
小鼓:鵜沢洋太郎
大鼓:安福建雄

アイ:大蔵彌太郎

後見:遠藤六郎、鈴木啓吾

地謡:弘田裕一(地頭)、佐久間二郎、古川充、遠藤喜久
奥川恒治、遠藤和久、中森貫太、中所宜夫

狂言『富士松』
シテ(太郎冠者):大蔵彌太郎
アド(主):大蔵千太郎

後見:大蔵基誠

『小鍛冶 重キ黒頭
シテ(少年/稲荷明神):駒瀬直也
ワキ(三条小鍛冶 宗近):大日方寛
ワキツレ(勅使 橘道成):野口能弘

笛:一噌庸二
小鼓:観世新九郎
大鼓:安福光雄
太鼓:金春國和

アイ:大蔵千太郎

後見:長沼範夫、佐久間二郎

地謡:五木田三郎(地頭)、桑田貴志、坂真太郎、長山耕三
小島英明、古川充、観世喜正、鈴木啓吾

附祝言

| 能・狂言 | 21:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://paeonia.blog89.fc2.com/tb.php/106-48afd198

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。