花月草子

清涼山の御亭

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

花におりたつ白雲の

平家物語中の「吾身栄花」の一節。平家では花の命を祈るのは天照大神になって
いますが、お能では泰山府君。

月の照る春の宵。時折ふわりと漂う東風にのって天人が舞い降りるかの風情。
月明かりにポウと浮かび上がる中納言邸の夜桜の美しさ。
「天津羽衣立ちかさね」で手折った花枝を嬉しそうに大事そうに抱えて天に還る天人の
気持ちがよくわかります。

しかし、枝を折られた花守は立場がないわけで、アイは茂山正邦さんが好演。
さすがは次期ご当主というべきか。相応になってきたような。

唐冠、唐団扇の異国神、東嶽大帝泰山府君は生きとし生けるものの命をつかさどる神
であります。桜町中納言の願いを「道理道理」と聞きいれ、天人に折った枝を戻すように
と諭します。後場に登場する天人は前シテの唐織姿から、ツレの長絹に天冠姿に替わり。
鳳凰の長絹がいとも晴れやかで。
府君から諭され、舞った後に名残惜しそうに枝を戻すのが誠に若く美しい天女の
仕草に見ほれてしまいます。
通力を存分に発揮し、中納言の桜を守り、盛りを21日に伸ばしてくれる府君。
五番目ものながら、とても風雅な趣き。

この曲は一度舞台を生で拝見してみたいものですが、関西ですとなかなか(苦笑)




『泰山府君』 金剛流
前シテ(天人)/後シテ(泰山府君):金剛永謹
ツレ(天人):廣田泰能
ワキ(桜町中納言):福王茂十郎
ワキツレ(従者):福王和幸、福王和登

笛:杉市和
小鼓:曽和博朗
大鼓:石井喜彦
太鼓:前川光長

アイ(花守):茂山正邦

後見:金剛龍謹、廣田泰三、廣田幸稔

地謡:豊嶋三千春、松野泰憲、今井清隆、宇高通成
種田道一、今井克紀、豊嶋晃嗣、宇高竜成

| 能・狂言 | 20:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://paeonia.blog89.fc2.com/tb.php/101-2cd31526

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。