花月草子

清涼山の御亭

2013年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年12月

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2013年 明治神宮秋の大祭

台風一過、青空広がる神宮の杜の秋の大祭。
この上々の天気も大帝の御威徳なのかもしれませぬ。
ただ菊花展の方はやはり気候がずっと今一つだったせいかまだ蕾も多く、
「これから」といった感じ。
笠間稲荷奉納の懸崖も全て蕾状態でした。

今年の曲は

『振鉾』二節
 ・左方太食調 走舞『散手』
 ・右方高麗平調 四人舞『林歌』
『長慶子』

左方振鉾 右方振鉾

『散手』
本来は出手・序・破・入手の構成ですが、今回は序を省略。
なんでー序で走りまわるのが見たかったのにー<苦笑

またの名を『散手破陣楽』
由来としては、 神功皇后の新羅征討の際に率川明神が船の舳先に姿を現し、
自ら軍の指揮をとって敵を破った姿を記念して作られた…と言われていますが
記紀には率川(イサカワ)の神の名はなくて。
ちょっと調べたらまた媛蹈鞴五十鈴姫命が出て来ました。そうか。そういう事ね。
美人の姫神がああいう赤面の髯男な拵えにされてしまうのもどうかと思いますが。
(別の伝えによれば釈迦誕生の時に、師子喔王が作ったともいわれます)

毛縁の裲襠がフサフサのモコモコで今日の日差しでは暑そうだ…
入手でいったん鉾を置き、当曲から鉾を持ち替えて舞台の四方を押さえるように
ブスブスと鉾を突き立てる姿が印象的。
このあたりの故か、「地鎮の曲」とも言われているそうな。

散手01 散手02
散手03 散手04

散手 甲
散手 太刀

『林歌』
今年はどういうわけか子年でもないのに春から林歌づいているのが謎。
三月の国立パンフとか六月の国立公演とか。
高麗楽唯一の平調の曲です。
(唐楽の管絃による林歌は渡物として作られた、ともいう)
舞そのものは平坦で、特にこれといった特徴らしい所もないのですが、
それよりなによりあの「鼠の装束」が有名なのですな。
盤領の襟に膝丈の袍。腰の所を共布の紐で結び綴じるカタチになって
おります。異色だ。

小乱声で笛の調子が最初思うほど良くなかったのが残念。

林歌01 林歌02
林歌03 林歌04

林歌 甲
林歌 袍

ところで、席が埋まった後のアナウンスで後ろで立ち見状態の参詣客に
「ご覧になる方は左右の鼓鉦の後ろで…」
て、言ってたけど、それじゃ何にも見えないのでは。
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| 雅楽・舞楽 | 17:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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酔にも侵されず其身も変らぬ

秋とはいえ、まだ気候は中途半端で暑かったり肌寒かったり。
十月定例会は自身で申し込んではいなかったのですが、急遽用事で
来られないという知人から声がかかり、チケットをお譲りいただきました。
十郎先生の狂言も久しぶりだし、慈童のシテも喜之先生ですので♪

十郎先生の伯母者人が見所の笑いを一気に盛り上げて下さる。
この間の『花子』を見損ねてしまったことが今になって口惜しい。
実は公演終了後、帰られる十郎先生の御一行と駅前の道でお会いして、
我々もご挨拶させていただいたんですが、どこか飄々としているのに
独特の艶っぽさがありますよね。
なんだろうな、粋を極めつくしたような、素敵な方ですとしか<笑

今日は遠藤六郎先生がご体調が悪いとのことで、一部演者の入れ替えがあり。
『井筒』の後見に喜之先生が入り、後の『柏崎』のお仕舞は遠藤喜久先生
が替わられて、それぞれおつとめに。
とはいえ、六郎先生はその後の経過もよくお元気だそうで、今回の休演は
それでも「大事をとって」ということのようです。
一日も早くご快復いただいて、六郎先生の舞台が拝見したいと願っております。

『菊慈童』
意外なことに、九皐会での「菊慈童」は初見でした(自分でも驚いています)。
なるほどぉ…菊の作リ物がそういう形になるのかぁ。と。
一畳台ではなく、籬の一角を装った籠状の箱に花をつけ、手前側に枕を置いて。

ワキの工藤先生は私がお能を観始めた頃、やや苦手なタイプの方だったのですが
最近、「とても良い」と感じる事が多くなってきました。
閑先生も素晴らしいけれど、それとは違うタイプの静かな落ち着きを感じる。
まだまだ拝見したい。もっと拝見したい。
と思うように私の嗜好の方が変化してきたようです。

シテの装束はわりと緋色と金の組み合わせで見る事が多かったのですが、
それに加えて今日喜之先生がつけていらした舞衣が浅黄色だったことに
意表をつかれましたね。
和の世界では浅黄と緋・朱てよくあるのですが、ちょっとこれは意外で、
他で見る機会があるかしら。と、覚えておきましょう。メモメモ

「菊慈童」は曲そのものがそれほど長くはないので(むしろ短い)すが、
今日はお囃子が先生方それぞれ素晴らしく良い。
すべての音が頭の中で思った通りの所で収まる。
楽がピークに達する頃にはもううっとり状態でした。
喜之先生の楽の舞とあいまって「もう終わっちゃうのか~」のような。
これだけハマるお囃子てなかなか耳にする事ができないので、
目も耳も大御馳走。
感嘆の言葉しか出てこない「菊慈童」でありました。

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| 能・狂言 | 13:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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