花月草子

清涼山の御亭

2013年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年10月

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虎の尾を履み毒蛇の口を

天気は秋晴れ。
四月の『烏帽子折』から今日の『安宅』と恒成くんの子方卒業を
祝うかのような日和となりました。

解説は葛西さん。
どちらかというと私は上演前の解説というのがうっとうしくて好きでは
ないのですが、葛西さんは良い。知識が研究分野の方向性のみに偏った学者
さんではないからですかね。
話の引き出しがとにかく多いし、伝統芸能全般に及ぶ知識が今のアナウンサー
とは比べ物になりません。
そーか…博多の引込み線に安徳帝ゆかりの地か。平家物語巻ノ八あたりという
ことらしいです。機会があったら行ってみたい。

喜之先生の『吉野静』も素敵です。
「老いが…」と最近口さがない評をする向きの方もあるようですがあの
虚静恬淡とした趣は並べる師も中々いますまい。まさに「老木の花」。
そこがよいのです。

『橋辨慶』は喜正先生の辨慶と井ケ田有紀嬢の牛若で。
喜正先生の長刀に渡り合う紅色の色無地振袖が舞台映えして溌剌とした舞台。
有紀嬢はここしばらくずっと橋辨慶のお稽古を積んでいましたので、太刀の
扱いが堂に入ってきましたね。切っ先にブレがない。堂々としている。
末楽しみ。

『安宅 勧進帳 滝流
春の『烏帽子折』から、もはや待ってました状態。
今公演は初見の方も多かったようですね。海外からのお客様も多くお見うけ
しました。
閑先生の富樫が幕から橋掛リ、舞台へと運ぶにつれ新関の緊張感が漂って
参ります。
水色の衣を纏った義経、鼠縞の辨慶につらなる同山、黒白合わせて十二名の
先生方が登場すると尚一層の静寂感。
山伏向かいあっての力強い次第は九皐会ならではで、他ではなかなかこうは
いきません。
今回は同山の人数が、ということもあってか地謡には鉄仙会からも参加あり、
舞台に拮抗する地になりました。

勧進帳の場面や打擲の場面ばかりが有名ですが、個人的にはシテのノットで
「いでいで最後の勤を始めん」
あたりからのシテとツレ地の掛け合いが舞台の最初の決め手だと思っているので、
ここが決まらないとこの後の流れがしらけてしまったりするのですが、
そのような杞憂はどこ吹く風。
どんどん畳み掛けて押して来られるのが快感。
勧進帳もジリジリとした腹の探りあいというのか。

閑先生はシテの辨慶が「無理やり押し通ろう系」というと「情に訴えてくる系」
で富樫を演じ分けるとのことですが、今日のは典型的前者。
ある意味、古風なタイプと言えるかも。
(最近は「情に訴える系」が多いとのことで…)
「我々は判官主従などではない!」と。なので互いに丁々発止。
従者に強力姿の義経を指摘されての押しくら饅頭では勢いあまって舞台から
ハミ出るのではないかという勢い。
やっぱりこうよねえ(笑)。
今公演は昨今省略されがちな地クリ
「夫れ 世は末世に及ぶといへども~」
から、子方サシ
「実にや視在 の果を見て過去未来を知ると云ふこと~」
またクセ
「然るに義経 弓馬の家に生れ来て~敵を亡ぼし靡く世の 其忠勤も徒らに
なりはつる此身の そも何といへる因果ぞや」
までたっぷり。

滝流は「鳴るは瀧の水、日は照るとも。絶えずとうたり」
から扇を落として三段の男舞。早舞のクツロギに似た感じとでもいうのか、
笛が途中から(二段目あたり)盤渉になっているんでしたっけ。
(後で確認しました。二段からの盤渉で合ってた。)
「虎の尾を履み毒蛇の口を~」でスススッと橋掛リに向けて去っていくのは
富樫本人よりも周囲の従者の目を早く巻きたいという心情に近いかな。
本当はそうなんだと思います。

恒成くんはこの何年かで一回りも二回りも大きくなった気がします。
御父子ともども無事の舞台を終えられて、おめでとうございました。

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| 能・狂言 | 22:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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さも美しき宮女の貌

こちらののホールの開館二十周年公演ということで。
おめでとうございます。

・能『猩々乱 双之舞 置壺
・狂言『蝸牛』
・蝋燭能『一角仙人』

とは申せ、最初の『猩々乱』はこの組み合わせで拝見できるのが、次はいつに
なるか知らん。
と思っていたものの、連日の疲労蓄積のせいかどうか。
半分以上撃沈状態でした。<馬鹿
またいずれどこかの能楽堂で拝見できれば幸いです(となると国立かな…)。

『蝸牛』はこれまで飽きるほどに見ている曲であるにもかかわらず、どうして
こう確実に「ぷっ」と思えるのでありましょう。
しかも、あの「でーんでーんむっしむしー」は『千鳥』の「馬場退け、馬場退け」
と同じくらいに一週間は耳について離れません。

さても『一角仙人』
休憩時間が終わってホール内に戻ったら既に作リ物が置かれていました。
作リ物が置かれている以上既に先生方が中にいらっしゃるということで、
待機時間が長そうだなぁ。大変だなぁ…
アレ?ちょっと待て。
岩屋があるということは中から龍神?今日の龍神は二人ですよね。
子方じゃないしね???
(子方の龍神が二匹、岩の中に入っているというのはままありますが)

火入れの働きは番組表には記載されていませんが、九皐会女性陣の御担当で。

旋陀夫人の面が臈たけて華やか。朱地に細かな摺箔が入った舞衣と共柄の裲襠。
月輪の天冠がうっすら明るい舞台に浮かび、あれでは仙人も参るであろう。
唐団扇をすっと差し出されて、つと乗せられて立ち上がりかけ、また思い直し、
またふらふらと誘われて慣れぬ舞を舞いはじめる。
たどたどしい仙人の運ビということでヘタな事をヘタに感じさせるというのは
つくづく大変。
足拍子からして最初は拍子合ワズから始めないといけませんものね。
それが最終的には合っていくのだから流石ですが。

さて、例の岩屋。
仙人の通力が失せた所で岩が割れ、中から出てきたのは龍戴を頂いた永島充
先生でした。
(殺生石で野干が出てくるような感じに近いです。勿論龍神であるから狐より
は颯爽としている)
白基調の厚板・半切で凛々しいー♪
坂先生の龍神は橋掛リから。ああ、そういう替エにしたのですね。
こちらは対照的に紺基調の厚板・半切。
若い二人のチャンバラー(爆)で盛り上がる舞台ですが、一畳台から飛んだり
跳ねたりしているうちにあるまいことか、永島先生の龍戴が輪冠から外れて
しまって。
で、後ろに落ちるのなら後見がちょっと出て来られようものをよりによって
前にバタンと目隠しの如く龍が倒れてしまい。
あれ、まさしく視界ゼロの状態であろうな。永島先生胸中お察し致します…

しかし、照明の明暗はまだしも効果エフェクトいらね。

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| 能・狂言 | 23:26 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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休みあけ

ここ2年ばかり、7月~9月にかけてはお稽古やお浚いの舞台を除いて
公演系の予定はすべてカットしております。
他にもやる事が色々あるので(笑)。
しかし、そこの波が終わっても10月の休日は植木の手入れなどもあって、
やはり外に出る回数が落ちるかと。

久しぶりに今月末は28、29と続けて観能予定を入れています。
10・11月九皐会もありますね。
天鼓のお稽古も佳境にさしかかっていますし、ちょっと気を入れ直さないと。

天鼓、結構運動量ありますよね<苦笑

| 能・狂言 | 17:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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