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2012.08.26 Sun
所沢MUSE、キューブホールでの遠藤喜久先生のワークショップ+お能拝見。
生徒さんたちのお仕舞、連吟が終わって後、喜正先生の解説と、坂先生による
本日の曲『安達原』前シテの装束着付け解説。
本日の地謡に出る先生方は四人編成ですので、んー…つまり、ワークショップ
の発表会にプラスして「のうのう能」という感じか。
前シテの装束は青基調の紅無厚板。柄は「黒船」。
紅入の黒船はたしか三井記念美術館あたりで以前に見た気がします。
今回は厚板の上に更に深緑系の縷水衣。
小書に黒頭がつくので面は深井ではなく、痩女で。
『安達原 黒頭 』
ホールの舞台構成上、切戸が無く、両側に橋掛リがあり、メインの橋掛リの
方にも松が立たず、もちろん柱も無いという目安になるものが全く無い状態
でしたので先生方は大変そうでございます…。
阿闍利裕慶の一行が宿を頼まんという中、作リ物の萩小屋の中からふと顔を上げ、
戸を開けてそっと外をうかがう前シテ里女の老女姿が秀逸。
枠桛輪を回しながら過去の美しい思い出を語るうちに、その思いがつのり泣き伏す
様も情の具合がとてもよい。
よいのですが…舞台から座席が擂鉢状に上にあるので、私共が座っていたE列目
あたりだと半ば舞台を見下ろすのに近いカタチになり、面が終始曇りっぱなしで
見えてしまうのがマイナス。
あんな悲壮な中でも少しは照る部分があるはずで、そこのメリハリがあの座席だと
活かされないのが残念。
後シテは赤般若。祈り伏せられ…あ、そうか。なんかおかしいと思ったらシテ柱が
無いから弱ってよりかかる様が出来ないのか。
(変わりに萩小屋によりかかっていました)
今日の黒頭は真っ黒な頭ではなくて、うっすら自然色が残っていまして、却って
リアル感。
割と早い時期に作られた曲のせいか(世阿弥、或いは禅竹説)、やはり女人という
だけでも当時の仏教観からすると成仏できないのに、さらに妄執に狂った後も殺生
を働き続けた鬼女ともなるとですね…
自分の本来の目的を見失って尚、業の深い所業を続けながらも、どこかで救われたい
という人間らしい気持ちが彼女にはまだ残っていたわけで、だからこそ「仏果の縁」を
求め、正体を見られても「あさましや、恥ずかしや」と自らの姿を恥じる気持ちもまだ
残っているわけでね。
そういう意味では、『土蜘蛛』など「朝廷にまつろわぬ者」などとはまた違った一抹
の寂しさを感じる曲であります。
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伝統芸能普及事業 能楽講座
「触れてみよう! 能楽の世界」
第一部
生徒発表
第二部
お話『能楽のススメ』:観世喜正
装束解説 装束の着付け:解説 坂真太郎
前シテ:遠藤喜久
着付け:古川充、佐久間二郎、小島英明
『安達原 黒頭 』
シテ(里女/鬼女):遠藤喜久
ワキ(阿闍利裕慶):野口能弘
ワキツレ(山伏):野口琢弘
笛:藤田貴寛
小鼓:森貴史
大鼓:佃良太郎
太鼓:小寺真佐人
アイ:山本則孝
後見:小島英明、古川充
地謡:観世喜正(地頭)、奥川恒治、佐久間二郎、坂真太郎
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| 能・狂言
| 23:50
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2012.08.21 Tue
来月末の大会の番組表が刷りあがってまいりました。
だいたい15:30後半のお仕舞組の最後に割り当て。
うへー、午後まで緊張状態が続くのか。
お稽古は公のがあと二回。
九月に一度師匠が舞台稽古をつけてくれると申していたので、
正味三回ということで。
一つOKが出るのはいいけど、また違った所に修正箇所がまだ出て
きます。
大丈夫だろか自分。物之怪になれるのか否か。
| 仕舞・お稽古
| 22:48
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