早いもので岡本町がこの世を旅立ってから今日で丸十年になってしまいました。
恒例の展示関連講座は、今年は梅玉さんと生前の岡本町とは長い親交のあった、
山川アナで。
大学関連のイヴェントは現状の時勢を鑑み、軒並み中止なのだそうですが、
この講座開催は演博側が押し切ったそうで、時間の早いうちから列も出来、
小野記念講堂の200席はほぼ超満員の賑わい。

「講座」と銘打ってはありますが、基本的には掛け合いトークショーだった
気がしますな。
梅玉さんが言葉につまるとすかさず山川アナが別の話題をふったり、と終始
テンポのよい「楽屋ぶっちゃけトーク大会」だった気がします。
ちょうど岡本町が亡くなった日は梅玉さんは四月の「頼朝の死」の稽古中だった
そうで、周囲は心配して帰るようにも勧めてくれたそうですが、
「今(稽古中)帰ると父は怒るので、このままで」
と稽古を続けられたのだそうな。
話題はもちろん、芸に対する話が多いのですが
いや、それがメインなんじゃ・・・ほかにも、ベガス以外の海外旅行ネタやぬいぐるみネタも多数。
岡本町の海外旅行はベガスを除いて、常に目的は「動物と触れ合う」のが主眼だった
ようです。
写真のスライドは舞台写真とプライベートなものとりまぜ、写真を見ながら御二人で
「あ、これは河内屋さんですね」
「これは栄ちゃんと幸ちゃん・・・今の栄ちゃんの息子とあまり変わらないな」
「神谷町の兄さんが若い」
「このお初(鏡山)は誠三さんですねぇ」
「夏雄さんの襲名の時に~」
と終始内輪の呼び名で会話が進んでいくので、「○代目の○○さん」と言われるより、
却って判りやすかったです。<爆
あまりに公開するのはビミョーな話が多すぎてここでは書けない<笑
ちなみに、梅玉さんは一度、頼んで道成寺の「ただ頼め~」の所の引き抜きをやらせて
頂いたそうですが、見事に失敗したらしいとか・・・