花月草子

清涼山の御亭

2010年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年04月

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東天紅~

唐突な三部鑑賞。どのくらい唐突かというとチケットを前日取ったという
くらい唐突なのですけど。
まあ、先日「加茂提」と「筆法伝授」まで見てるのだから、事のついでに
追善の「道明寺」も見ておこうかね。といういかにも安易な動機だったり。
んー、実は十三世の松島屋が結構好きだったのですよ。我童さんもね。
さすがにご両所後年しか見ていないのですけど。
守田勘弥は見る機会が無かったなぁ。まぁ亡くなった当時に私が五歳だから
そこで何言っても仕方ないんですが。

三部
十三代目片岡仁左衛門十七回忌、十四代目守田勘弥三十七回忌追善狂言 道明寺
・石橋 文珠菩薩花石橋

さて、玉三郎が覚寿ということで、あえて三階で見てみました。
(夜目遠目ナントカ…と思ってさ<ヲイヲイ)
結果として三階で正解だったかなぁ。ギリギリで七三近くも目に入る位置でしたし、
花道での大した演出もないしね。
そういう意味では先日の一部、二部を東袖で見るという選択も正解でした。
ただ兵衛にむかって覚寿が「さァ、さっぱりと」と軌って見ろと迫る台詞が
揚巻の悪態の初音に聞こえてしまったのは御愛嬌なのか。
このあいだの「女暫」だと何言ってるのか判らない玉三郎でしたが、こういう役
だとちゃんと聞こえるのが流石だ。

で、立田の前が健気で可愛いのよ。秀太郎が良い御姉上されてるのよ。
苅屋姫がまた可愛いのねぇ(だから夜目遠目ナントカって…)。


つづく『石橋』。
天王寺屋のホンであるからまず「大ちゃんありき」な所に今更文句は言わない。
実際に大ちゃんはよくやってると思います。ホントに。上手よ。
前場は完全に本行意識。寂昭法師がワキであるにもかかわらず前場のみで下がって
しまうのは間に挟む繋ぎのアイ狂言モドキと後場を広く使って盛り上げんという
ためだろうから。まぁこれも許容範囲。
ただ、アイ狂言モドキで修験者と里男に「獅子が人を喰らう云々…」と
言わせてしまったのがまず作者の失敗。
やりとり自体は面白くやってるんで、あの一言さえなかったらと思うことしきり。
ここでの獅子は文殊の眷属の霊獣かつ騎獣なのでつまらぬ殺生はせぬもの。
人喰い獅子にされてしまったせいなのか、後場で多数のからみ登場。
…なんで菩薩までが人間ふぜいと立ち合うの??

釈然としない石橋でありましたな。

ああ、石橋に限らず松羽目に出る皆さんはせめてスリ足くらい勉強してきてね。
スリ足ができてるのが大ちゃんだけってのはどうかと思いますよ。
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| 歌舞伎・文楽 | 23:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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涙の色も 紅の 梅花に縁なき此身なり

一月、二月と来る事ができませんでしたので、久しぶりの九皐会となりました。

今月はまず『忠度』。
忠度は文武両道に秀でた平家の公達でありましたが、彼の中での重心は敷島の道に
よるところが多きを占める。
後シテになってもそれは戦の修羅道ではなく、歌への執着のほうが強い人なので、
岡部六弥太に御首級を取られたことなど、勅撰集に名を残したい事にくらべたら
彼にとってはなんでもない事なのではないかと思ってしまいます。
忠度の読んだ歌は残って伝えられるものでも、繊細な中に情熱を押し隠すような
ものが多くて、大層感心する作品が多いです。
なんというかな、そういう人なので、シテにも花を愛でるような心持があってほしい
曲ですが、そういう意味では今日の奥川先生は良い感じに舞われていたと。
ちょっと背におった矢が抜き辛かったようで、そこだけ苦戦していたようですが(笑)

本来ならワキは過日お亡くなりになった村瀬純先生がおつとめになる筈だったとの
ことですが、提さんが見事にしてのけました。


永島先生の『胡蝶』。
なんとも前シテのうちから艶っぽい胡蝶で。
梅花へのアコガレがつらつらとよどみなく語られる一方で、なにげに
一条大宮の源氏の世界から、荘子の「胡蝶の夢」にいたる、まことに浮世の
脆さ、はかなさを描ききっているのです。

しかしこのワキの吉野の僧もタダ者ではない。梅の古木の下で読経を続けると
梅の花が永く持ち、胡蝶が戯れることができるようになる。
恐るべし法力。

後シテは薄い水色の長絹。フワリフワリと袖をかえし花に寄ったり離れたり
永い憧れの叶った嬉しくてたまらない姿は流石永島先生素敵素敵。

桜と梅。国風と唐様の両極に位置する花をあしらい、前に公達、後に蝶ノ精と
春らしい華やかな二曲でありました。

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| 能・狂言 | 21:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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チャンチャンチャン チャンチャカチャッチャ チャンチャンチャンチャンチャララララン

初回放送を見逃したので、本日視聴。

『天晴れ一番手柄 青春銭形平次』(東宝 '53)

東宝B級モノのおかしさと、市川崑監督の持ち前の変幻自在さが
全編にわたって、これでもかこれでもかとぎゅうぎゅう詰め。
OPクレジットなど、後の『ウルトラ』モノや『怪奇大作戦』に通じる部分がありますよ。
いや、かなりウルトラが影響を受けてるのではないかしらと思わせるつくり。
ある意味、リベラルかつモダン。いや、フリーダム??

東宝はA級やS級の本当に素晴らしい時代劇を作るのと同時に
こういうものもさらっとやってしまうのがスゴイわー。
でも時代劇の「お約束」はきちっと、要所は踏まえてるんですよねぇ。

東映はまた違う方向に行ってしまったので…あれはあれで好きですけれど。


梅型小判、あったら欲しいカモ♪

| よしなしごと | 15:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本怪談劇場

夜中に時専で視聴していた70年製作の『日本怪談劇場』。
最初、Paeonia の方でも書いたのですが、出演者がこちら関連の人も多いので、
転載しておきます。


日本の怪談て大体先々の展開はお約束なんで、演出で勝負みたいな部分が
大きいんですけどもさ。

『日本怪談劇場#9 怪談 宵宮雨』(東京12チャンネル製作 '70)
勘三郎の石見銀山断末魔メイクがえぐすぎるわー!!
(ちなみに殺害の下手人はうざい伯父にヘキエキする甥役の伊藤雄之助・・・ orz)
あ、ちらっと勘五郎さんも名前がありました。

このあと#10の朝丘雪路の『笠森お仙 幽霊茶屋』を挟んで、
AM3:00より#11『耳なし芳一』。
こちらの芳一は扇雀はん時代の山城屋なのですが。あぁドキドキ

それぞれの話の主役もゴーセーですが、当時の時代劇の技法を駆使しながら
も随所に散見されるアングラちっくな演出がえもいわれぬ風情。
・・・いや、「風情」で片付けていいもんかどうか<苦笑

視聴中追記:
あ、芳一が筑前琵琶持ってるぞ。それでいいのか!?いやマズくね?それ
壇ノ浦語ってる中の人形遣ってたのが簑助師匠と文雀師匠と玉女さんだったとな・・・



蛇足なのですが、「筑前琵琶」というのは明治中期に入ってから成立したものなので、
八雲が考えたであろう時代の設定に対して、それはありえないのです。

| よしなしごと | 15:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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まっぴらごめんネ

残す所あと58日の歌舞伎座。本日は三階東袖より一部、二部通しで。
(上手での芝居は大体わかっているので、花道重視の選択)
あと58日 東袖

一部
・加茂堤
・楼門五三桐
・女暫

二部
・筆法伝授
・弁天小僧女男白浪

のどかでいいよね「加茂堤」。それが後の悲劇を強調させるのだけど。
あの桜丸の色は梅玉独特なので・・・
後の源蔵とか赤星とかよりも「ニン」とはまた違う「らしさ」というか。

「楼門」はありそうな演目ながら実は11年ぶり。キンキラぶりがまさに歌舞伎という
感じがしますな。
小柄を柄杓で受けた瞬間に笑いが起きるのがよくわかりませんケド。

「女暫」の素襖は花かつみではなく三枡。大和屋の姐さん(笑)曰く「成田屋より借りた」。
すべては様式美と判った上でのおかしみをどこまで楽しめるか。
そういう意味では満足満足。
でもよく考えたら、巴と若菜って姉妹ですよねぇ。<深くは突っ込むまい。
ただ、巴の台詞の通りが悪くて、途中で何言ってるのかよく判らなくなる部分が
見受けられるのには困りましたが、そこは脳内補完。

「寺子屋」の源蔵は何度もあっても「筆法伝授」の源蔵は梅玉初役。
まだ三日目ゆえの硬さはあるにせよ。この先が楽しみな。
仁左衛門の菅丞相は何をか言わんや。もう今更何の心配もなし。
菅丞相の落した冠を直すところでの希世様、可愛いすぎです。
ただ、三階から上は幕外になった所で席を立つお客さんが多いのが気になります。
見えないから。と言われたらそれまでなんだけど、新しい劇場はそこらへんの構造の
欠陥も考えて欲しいような。

さて、「弁天」。菊五郎がすっかり梅幸と見紛うばかり。
昔はそんなに似てるとは思っていなかったんだけど、久しぶりに娘姿を見て、
年を重ねる毎に顔も所作もそっくりになってきたと実感します。
「当代一の兼ねる役者」かァ。なんか複雑。
梅幸は後年になっても勝頼とか演じていたしねぇ。
いや、でも煙管の扱いは美しいし流石だと思う。
欲を言えば、今の貫禄で「対面」の虎が見たいかも。
(少将は息子殿でよいから)

駄右衛門が稲瀬川のツラネの際に爆弾発言。
「非道はすれど盗みはせじ」
それではただの殺人犯ですが<苦笑
そうそう、喉を痛めてからの幸四郎と、吉右衛門の声が酷似してきました。
細かい部分では違うけど、声質が似てきました。血は争えぬ…

「楼門」の五右衛門と「弁天」の駄右衛門、兄弟そろって今月は仲良く
百日鬘ですね(笑)

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| 歌舞伎・文楽 | 22:03 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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第18回 能楽研鑽会

こちらにお邪魔するのはいつ以来でしょう。
基本的に平日の午後ですし、勤めに出ているとなかなか機会はありません。
なので、本当に久しぶりです。
うっかり家を出るのが遅くなってしまったので整理券番号は172番と遅めに
なってしまいましたが、先にお社中の方がいらしていたので、まま良い正面席で
拝見する事ができました。

今回は狂言は和泉流で『魚説法』。こちらは万作さんが後見をつとめていらっしゃい
ましたね。シテアド二人、自分たちが素で笑ってちゃダメですよ~(笑)
舞囃子は
・観世流『忠度』:武田宗典(病気休演)→山科彌右衛門
・観世流『胡蝶』:安藤貴康
・金春流『放下僧』:本田布由樹
・宝生流『竹生島』:今井基
・宝生流『絃上』:金井賢郎
の五曲となりました。
彌右衛門先生はさておき、残る若手四人の中ではやはり本田布由樹さんが
技量も声もずば抜けている…んですが、そろそろ新しい紋付袴を誂えた方が
いいと思います…<爆
女性だけの地謡は、自分が女性というのを差し引いてもあまり好きじゃないので、
ちょっと「…」でした。
長唄や浄瑠璃などではあまり気にならないんですが、地謡は苦手なんですよね。

お囃子でのバランスは竹生島か絃上かなぁ…。
小鼓の音で絃上チームが一歩先を行ってるかもしれませんが、
太鼓だったら竹生島チームの金春Jr.の方が好みでしょうか。
いずれにしても甲乙つけがたし。
笛は双方森田流の方でお二方とも大変良かったです。

最後のお能一番は観世流の『巻絹』。
巻絹は好きな曲です。梅を扱った曲は多いけれど、ふと山深い熊野の麓の御社に
足を踏み入れた瞬間、キンと張り詰めた冬の冷たい空気のなかに梅の香がさっと
清冽に漂ってくる。そんな香気立った曲です。
なので、シテはもちろん大事なのだけど、ツレがこの空気感を拵えてくれないと
気分になれないので、どうかな~と思っていましたが、なかなかに梅の香りは匂っ
てくれたような気がします。

シテの清水さんは緊張気味で神に憑かれた巫女さんが最初ちょっと硬い感じで。
でも、その後はソツなくされて、最後に憑依から解放された時の顔の上げ方が
なかなか良かったですね。

久しぶりの研鑽会は国立の見所も早いうちからほぼ一杯になり、
「まぁ、スゴイねぇ」とそちらの方にも感心しきり。

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| 能・狂言 | 23:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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