花月草子

清涼山の御亭

2009年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年10月

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秋はさやけき影を尋ねて 月見る方にと山廻り

『第四回 奥川恒治の会』

珍しくも秋晴れの良いお天気。<爆
宝生能楽堂の手前にあるNEW YORKER'S Cafeは皆々お客様でいっぱいです。

喜之先生のお仕舞、『菊慈童』は季節にふさわしく品のあるものでした。
どうしたらあんなにスッと安座から立てるものかな。研究課題ですね。
いや、私が言うのもおこがましき事ながら。

『文荷』
千満殿への少人狂いはもう巷ではかかる噂になっているそうな。
奥方も既に存じて立腹中。
でも、千満殿からお誘いを頂いてめげない主。
二人の冠者が主の「雀の遊んだような字」、「ミミズのぬたくった字」の恋文を
盗み読む時点でもうこちらは下を向いて「うぷぷぷ」ですが、破ってしまった
恋文を扇でパタパタと飛ばそうとしてる所で、見所は偲び笑いが爆笑に。
恋の重荷は小石がたくさん入っているように重い、と。ぷっ

『山姥』
善光寺参りに来た百萬山姥の紅入りの華やかな出で立ちとは対照的に
地味な色目を逆に大きく取り合わせた賤でいてなおかつ目を奪う風合い。
追善参詣のために真摯に上路越を選んだのは百萬山姥の意志のようかに
見えて、実は山姥の手の内なのかもしれません。
参路に入って間もないうちに日がとっぷり暮れるというのも人外の境に分け入った、
というのを感じさせますし、「境川」という地名もまた象徴的なものかも。
後にシテの「そのためにこそ日を暮らし」という詞が百萬山姥を待ち「暮らし」た
ことを指すのか、力を使って「日」を「暮らせた」のか不思議です。

呼び掛けで一夜の宿を提供し、じりじりと百萬山姥に節を迫っていくシテの山姥。
今日の山姥、結構押しが強いです。(笑)
「しからばわらはが身をも弔ひ 舞歌音楽の妙音の 声仏事をもなし給はば、などか
わらはも輪廻を免れ 帰性の善所に至らざらんと…」
山姥は他の誰でもなく、自らを模した芸を披露する身である百萬山姥に自分を供養
して貰えれば自分も浮かばれると思っていたのかもしれません。

後シテの「山姥」の面はそれほど赤みを帯びぬ古色で色白然とした山姥でした。
鹿背杖をつきながらも一歩、一歩、力強い足取りで、悠然とあたりを睥睨する山姥。
怯える百萬山姥をおいて、天地深奥を語りはじめる中、言葉の端々にはなおも
「都に帰りて世語りにせさせ給へ」自らの成仏願望と世間への認知への妄執が
見えかくれするのがまたなんとも。
山廻りの大きな重さとキレのある立ち廻り。
それゆえか、最後の留拍子にかかる寂々とした余韻が強調されるのかも
しれませんね。

山に表象されるような力強い山姥を見せていただきました。

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| 能・狂言 | 23:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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なるほどぉ…

昨日は社中の呑み半分食事半分、どちらかといえば食事にウェイト…
という会がございましたのですが、

なるほどぉ…吉野天人にはそういうたくらみ(?)が隠されていたのかぁ。

どこまで先生が本気なのかは神のみぞ、いや、天人のみぞ知る。

| 仕舞・お稽古 | 22:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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賤が軒端を葺きぞわづらふ

暑さの中からだんだんと湿気が抜けて参りました。
しかし、まだ見所はまだ寒く。風よけが手放せませんですよ(笑)

『鳥追舟』
そりゃ、10年も音沙汰ナシではいかに家人とても、そうそう主の母子に
いい顔ばかりはしていられないというもので。
(でも原点は大分違うようで、いわゆる継子モノが翻案されて、このような
形になりましたようです)
舞台となっている「日暮の里」は今の薩摩川内市にあたるよう。
前場では唐織をつけた夫人が後場では翌日には腰巻に水衣で鳥を追う。
というのが、ロコツな零落ぶり。鳥追いの舟中で一子花若と、よよと泣くのが
見るものに無常さを与えるのですねぇ。
日暮殿も10年ぶりに帰郷して、「おお、故郷の鳥追舟。しばらく眺めよう」
などと思ってみていた所に自分の妻子が舟に乗ってればそれは驚くでありましょう。
いかに夫人のとりなしがあったとはいえ、館に戻ってから左近尉は無事にすんだ
のだろうか。と、いらぬ心配。
夫人としてはどうなのかなぁ。「舟の上でこれから私たちどうすればいいのかしら」
状態だった所に殿様が帰ってきたのだから、ホッとしたのでありましょうが、
お約束大団円すぎて逆に不条理を感じる。<ひねくれてますか?

・・・と、素直に思って(?)こうして書いているあたりが多分、中森先生の術中に
ハマってるんだな。と思うのでございます。<笑

子方の中川嬢がキッチリ節をまわしていまして、心中拍手。

『謀生種』
・・・長年の謎だった「かんぶくろ」の意味が解けました(at「山寺の和尚さん」)。
まあそれはともかく。滅多に演じられることがないらしいそうですが、今年は
あちこちでかかっているそうで。
たまにそういう一曲ラッシュのめぐり合わせというのがありますが、丁度そういう
ものかも。
萬さんの嘘つき親父ぶりがたまりませんです。
「おとといおいで」という感じ(笑)。

『雨月』
「月は漏れ雨はたまれどとにかくに 賤が軒端を葺きぞわづらふ」
の歌をもとに。
尉は雨音を聞くために穴を塞ごうと言い。姥は月見に良いから穴は塞がないでおこう、
と言い。
一夜の宿を借りたいと申し出る西行に「上の句をつけたら泊めてあげよう」と、言い。
これらはみな住吉明神が西行を待ち受けるための壮大なトラップだったりと。
住吉の明神はお能ではしばしばよく出てきてはおちゃめさんな事をしている
神様ですが、それだけ貴賎を問わず親しまれ信仰されてきたということでしょう。
前のシテ、ツレの息がとても合っていて、またお囃子も聞きよく。
ツレの先生の運ビが綺麗で~

見ている方も明神の仕掛けに惑わされている感があります(笑)

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| 能・狂言 | 22:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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チーム鶴亀

あまり遊んでいるネタばかりでもなんなので。

今週のお稽古で「鶴亀」終了。
この春まで経正クセ、カケリ、キリのちょっと忙しい形付にてんてこまいして
いましたので、初心に帰ったという感じでしょうか。基礎に帰る落ち着いた一曲。

鶴亀扇

予告:次回から「吉野天人」

| 仕舞・お稽古 | 22:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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秋になりましたので

トップを敦盛と熊谷に差し替えてみました。
矢先稲荷の天井画と一の谷屏風をコラージュ。
屏風の雲、霞と軍兵の動きが波しぶきに見えて、意外な効果。

お調子にのってこんな事ばかりして遊んでおりますが、
作っていて結構楽しいです。

| よしなしごと | 18:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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