花月草子

清涼山の御亭

2009年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年09月

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主上御感あつて 獅子王といふ御剣を

頼政に下されけるを宇治の大臣賜りて階を降り給ふに折ふし…(「鵺」より)

この後、あの有名な歌のやりとりがありますが、
その際に源三位頼政が賜った御剣「獅子王」。
現在、国立博物館2階で9月27日まで展示中。
獅子王の御剣

素晴らしく気品漂う太刀。東博所蔵では青江吉次など好みでしたが、
これはなんというか、放つものが違いますね。と。
隣に後鳥羽院の「菊御作」も並んでますけど、あちらは帝の個人的趣味の域を
出ない作なのに対して、こちらはまことに禁裏由来と呼ぶにふさわしいという姿。
この太刀を賜った頼光五世の孫は、後にゲリラ戦の得意な爺ちゃんになる(笑)

でも、実際にこういう太刀がここにあるという事は、鵺の一件もあながちホラ話とは
言えないのでしょうね。
土蜘蛛しかり、大江山の童子しかり、紅葉狩しかり、帝(というより時の権力者)を
脅かす存在が実在したのであって、後世、
「頭ハ猿、尾ハ蛇、足手ハ虎の如くにて」
などという姿で伝わったのであろうな。と思ってしまいます。

あ、9室の能狂言絵巻は現在、中巻の展示中。
ちょうど、「三本柱」、「泣尼」、「夷毘沙門」の絵が広げてあります。
こちらは13日まで。
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| 能・狂言 | 22:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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こういう新作は二度とごめんだ

今日は休刊日で、本来は昨日の新聞記事です。
元は読売の大阪版発の記事のようですが、東京版でも社会面のド真ん中でした。
東京版だと飛行機の写真ではなくて戦艦甲板上に士官のツメ人形が並んで
いる画像でしたけれども。

文楽戦時下の写真、600枚見つかる

肉弾三勇士… 当時の戦意発揚の国策とは言っても、いくらその頃の名人揃いと
謳われた舞台と言っても、今見ればやりきれない。
(国家間の戦いで亡くなった方を悪く言うつもりはもうとう無いので、ご了承下さい)

資料としては大事に後世に伝えていかなければならないものだとは思うけれど、
でもこんな浄瑠璃は今後見たくないですし、再びこのような作品が作られる事
自体無いような世の中であってほしいと。
それを考えると、今、やれ「狐と笛吹き」がどうの、「テンペスト」がどうの、
と呑気に言っていられる我々はとても幸せなのだと思います。

| 歌舞伎・文楽 | 21:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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鋭意工事中

現在、休みを利用して、テンプレをいじっています。
時折、御見苦しい箇所がありましたら、
「ああ、工事中なのだな」
となまぬるくお待ちください。

追記
出来ましたけど…なにこの墨絵の掛け軸(笑)
柱が蜀江(翁狩衣の柄)、一文字の上が菊唐草。色文字は赤銅色、
本体部分は若芽色、青丹色と、渋めにまとめてみました。

墨絵部分は白地に和紙のムラムラ感を出したかったのですけど、よく目を
凝らして見ると鶴が飛んでいる地なのさ。と軽いジャブ。<何に?

サイドメニュー一番下の『Template』がセンタリングしちゃってるのは
私個人の力ではどうにもならないようなのであきらめますよ。(´・ω・`)

また、ぽちぽちといじりますので、よろしくお願いします。

| よしなしごと | 01:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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装束干し~面、小物の日~

先日に引き続き、面の日に伺いました。
先日の自然居士に使われた喝食は一目で判りました。
そのまま置いてあっても、やはり良い男でした。(笑)
舞台で拝見した時は色白?とも思いましたが、改めて見ると案外色が
のっていました。

「橋姫」と同じところでしたか、「生成」がいくつか置かれていましたのですが、
完全に上目で顔が引きつって笑ってるものがあって、あれは怖い顔でした。
「真蛇」が舌を出している。というのはありますが、生成で舌が出てしまって
いまして、もう本当に「イッちゃってる」て表情でしたね。
その隣には随分と年代の経っていそうな小ぶりの生成もありまして、
これも古いなりに独特の不気味っぽさ。

今回は個人的に小面などよりそちらの方が印象に残ったかな。と。

楽屋に上がった際、輪冠や立テ物、鞨鼓などが並んでいまして、
面を拝見してから、次は小物。という事でしたのですが、
あいにくと面の方を見ている間に、他の先生が小物をあらかた片付けて
しまわれたので、ちょっとガッカリ

いいんだ。豪勢な羽根蓑も見られたし。と無理やり納得。

| 能・狂言 | 22:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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屋代本 剣巻

平家物語屋代本、というのは単体で今普通に流通しておりませんので、
(昔扱っていた出版社でも絶版になっていますし。高野本との対照本は入手
できますが、本日の目当てはそういう事ではないのでして…)
書店で目にすることはできませんが、今は良い時代になったもので、
WEB上で「剣巻」と探して、テキストを見つけ出す事に成功。

感想…この巻だけでいったい能、浄瑠璃が何曲出来てるんだろう?

能-鐵輪(橋姫含む)、土蜘蛛、大蛇、正尊、草薙、曾我モノ
浄瑠璃-戻橋、奥州安達原、曾我モノ

きりなし<苦笑

ほか、二振りで一具をなす太刀、「鬚切」と「膝丸」の流転の物語でもあります。
多田満仲が拵えた太刀はその子頼光に伝わり、後に有為転変を経て
名前がコロコロ変わるので、ついて行くのが大変。

「鬚切」→「鬼丸」→「獅子の子」→「友切」→「鬚切」
「膝丸」→「蜘蛛切」→「吼丸」→「薄緑」

そーか、友切はこういう登場の仕方をするのか。
箱根別当から渡されて曾我兄弟が仇討ちにつかったというのは薄緑。

テキストを読みながら整形しなおしていたら半日費やしてしまいました。

| 書籍 | 16:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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装束干し~唐織の日~

装束干しに伺いました。
作業自体は能楽堂の室内いっぱいをつかって空調も入れて、という
「虫干し」というよりは実際は痛みの度合いのチェックなどが主たる目的。
とか。

今日は唐織、縫箔(腰巻)、狩衣中心の日です。
橋掛りから舞台いっぱいに掛け渡された紐に、ところ狭しと掛かる唐織と縫箔。
紅無シ、白地、紅白段、金地、などなど、秋草、糸巻、縅に扇面と一同に会して
目も眩まんばかりながら、中に過日の『鐵輪』の前シテがつけていたと思われる
ものを発見。
「これはこの間の『鐵輪』の前シテが?」
「そうですよ」
見所から見ていると柄の細かさに柄模様がよく判らなかったのですが、全体に
萌黄の縞と見えたのは、タンポポだったのです。
タンポポの寓意といえば…「しぶとい」とか「根深い」。ぴったりすぎる… orz
この後、怨霊系の時にはチェックしていてみようかと。

古いものでは大正あたりの修繕でミシン掛けしてキルト加工のようになってしまって
いるものもアリ。
「我々の間では雑巾と呼ばれています」
雑巾て…

楽屋には狩衣が掛けてあります。縒から袷、翁狩衣など。
意外にも縒てあまり枚数が無いのですね。枚数でいったらやはり絽や紗の狩衣
が多く、ついで、鬼神、天狗がつけるような袷モノ。蜀江の翁狩衣。
また、お座敷の方には僧形モノの際の頭巾や五条袈裟が幾枚も。
一見あまり違いのないような地味な柄の頭巾でもシテの役の位により結構な
違いがある事が判明。

楽屋のスミに羽二重の白い花帽子が何枚か掛けられておりましたが、
近くで見ると、花帽子って倍幅の布をつかってるんですね。新発見。
正尊などのシテが被る山法師の頭巾や頼政頭巾などもありました。
構造を見せて頂いて、「はー、こうなってるんだ」と納得。

今年はまた14日(面などの日)にも伺わせて頂くので、楽しみにしております。

| 能・狂言 | 23:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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恨みの鬼となって人に思ひ知らせん

暑いようでいて、中は北極点かとも思う脇正面。
この季節は羽織るものが一枚かかせないですね。ついでに傘も。
八月の定例会です。

改めて番組を見ながら、「昨日(国立)と被るな~」と思いつつも和久先生の
『自然居士』。
超イケ面(そのままだ)喝食でした。
額の銀杏がとても小さいのにとても大人びていて、眉根がキュッとしまって
きりりとした目鼻立ち。
また墨染衣と菜花色の大口で全体ひきしまって見えて素敵な居士でございました。
子方の少女が持ってきた小袖は、あ…昨日も見たような(笑)。
舘田先生の「用がある!」はなかなか強くて良い感じでしたね。
小袖をパシッと投げつけて、
川に足を入れ、船ばたを掴んでいくあたりは中々独特なエキセントリックさが
生かされていて。
中ノ舞、クセ、簓之段、鞨鼓…と本当に見る所が多いのですが、その芸尽くし
もさることながら肝心の少女を取り戻そうとする居士の一念と人商人のやり取りの
方が今回は見ていて面白かったかも。

狂言はおなじみ『蝸牛』。おなじみですけど…何度見ても可笑しいのは何故<笑
則俊さんのはりきりぶりがたまらないです。ハアト

お仕舞は前後を「江野島」、「女郎花」と若い方が型の激しいものをつとめられ、
あいだに長沼先生と喜之先生が「半蔀」、「鐘之段」と濃いものを。

『鐵輪』がはじまる頃には本当に冷えて、ストールでぐるぐる巻き。
鐵輪の女はなんで夫に捨てられてしまったのかなぁ。
やっぱりその丑刻詣なんかしてしまうような情念深い所が嫌われる
所以なのかなぁ。と言ってしまうと身も蓋もない気がしますが。
でも、今日の鐵輪は前場にはあんまりドロドロ感は無かったかなと。
前場の最後に笠を投げ捨てて行くあたりは「あ、強い」感も感じたし、
後場での祈祷棚に掛けてある後妻の形代である鬘の髪束をぐぐっと握りこむ
所は「うわあぁぁ」という感じでしたが。
今日の面は「生成」ではなく、シテの先生の意向で「橋姫」という事でして、
乱れた毛描の線がいかにも陰々滅々として。
でも最後は「今日は邪魔されたけれど、また来るわ…」
ひい~

ところで、森先生がとてもお疲れ気味のように見受けられました。
連日地方続きの上、昨日が頼光、今日が晴明ですものね…
お仕事以外の所ではごゆっくり養生なさって頂きたいですね。


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| 能・狂言 | 23:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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鬼神に横道 なきものを

国立に来ますのも大分間があいてしまいました。
今日は親子鑑賞教室ということで、お子さん連れの方が多く、私などは
そのおこぼれを頂戴しているようなものですね。

最初のおはなしは東次郎さん。
えーと…能楽堂で東次郎さんの口から藤原紀香の名前を聞くとは
思いませんでした(笑)。
何だか焦っておられたなぁ。普段大人を相手に喋っているのとは勝手が
違うかも。といった所でしょうか。東次郎さんのお話はとても興味深かったけど
小さいお子さんにはちょっと内容、というより言葉が難しかったかもしれません。

さて、『六地蔵』。
昨年新宿区の会の際に野村家のものを拝見して、
「和泉流は5人、大蔵流は4人」
ということでして、以降見る機会がありませんでしたが図らずも今日見る事に。
…とても忙しい。
凛太郎くんがいつのまにやら大きくなっており、発声が辛そうだったですね。
ニセ地蔵がドタバタしている所ではそれなりの笑いも起こり、台詞にも反応が
見えまして、お子さん方にも判りやすい演目でしたようでなにより。

『大江山』
なんといっても今日は喜之先生VSチーム下宝の大江山が拝見したかったので。
ああ、改めて酒呑童子の背景描写が理解できた気がします。
おぼろげに理解していたものがハッキリしたような。

朝廷にまつろわぬ者の運命というのは土蜘蛛なり何なり、常に勝者の側から
喧伝された姿でしか描かれないものが通例ですが、「大江山」では酒呑童子
の視点も加味されています。
「情けなしとよ客僧達、偽りあらじと言ひつるに、鬼神に横道なきものを」
とはっきり人間側をばっさり言ってるんですけど、でも結局独武者に
「などさらば王地に住んで人を取り…」と論破されてしまうのですよねぇ。
とは言っても、頼光たちも勅命をかざせば何してもいいんかい!
な感じですしね(いや、勅命だからこそ何でもやるわけだけど)。

今日は公演中、お子さん方がとても静かで感心しました。
小さい子が舞台に飽きて身体が動いてしまうのはどうしようもない事だけど、
公演の妨げになるような出来事もなく。大声もたてず。
小さい頃からの公の場所での振舞いとか、行動というのは親御さんの日々の
躾の賜物よね。と改めて感じました。

でもやっぱり就学前の年齢でのお能というのは辛いものがあると
思いますけど…<苦笑


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| 能・狂言 | 20:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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