花月草子

清涼山の御亭

2008年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年11月

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村のお芝居

昨日、BS-i で、とある山里の神社で毎年行われている奉納歌舞伎の
映像を見ました。
役者さんはもちろん村の方。いわゆる「地芝居」というジャンルにはいる
ものです。演目は弁慶上使と堀川夜討。
三代記の三浦別れもやっていたような気が。

年に二回、二箇所の神社で春と秋に行われているそうですが、
(村には七箇所の舞台が残されているのだそうです)
江戸時代に立てられた野外舞台(勿論、廻しアリ、太夫座もアリ)での皆さん
の様子は、それぞれにゴザやシートなどの敷物をしいて、前の日から容易した
ごちそうのお重を携えて、楽しそうに、役者の仕草に一喜一憂しながらの見物。
舞台の上なんて、皆さんが投げたおひねりでいっぱいです。

楽しそうだなぁ、いいなぁ。本当はお芝居ってこういうものなのではないかなぁ。
今の大都市の劇場公演のように咳ひとつに眉をしかめるようなものじゃなくて、
役者のあそこがどうの、この場面はこうじゃないと、とか隅をつつくようなもの
でもなくて、もっと大らかなものなんじゃないかなぁ。

村の皆さんが心から楽しそうにお芝居を観ているのをTVでみながら、
そんな光景がとても羨ましくなりました。
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| よしなしごと | 21:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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さよなら歌舞伎座

いつかは知らねど、近い将来確実にあるだろう、と思われていた事が
松竹から発表になりました。

『歌舞伎座「さよなら公演」及び「再開発計画」に関するお知らせ』

いろいろと設備も古くなってるし、演じる側にも観る側にも限界が来てたのは
確かなので、そこは仕方のないことで。

もちろん、公にしたということは、もう大まか採算の取れる目処はもう
ある程度確保できたのだろうから発表に踏み切ったのだとは思うけれど。
(最近ろくに足を運んでいないから偉そうな事は言えないのですが、
まあ、私なりにも色々と感慨深いものがございまして)

役者さんたちや関係者の保有するスペースも勿論大事だけど、それでもやはり
新しい建物には、お客さんが「歌舞伎座にお芝居を観に行く」という
期待感とかワクワク感とか、来て良かったなと思えるような、そういう視点を
大事に考えてほしいですね。


さて、柿落しの大名跡襲名プロジェクトも本格的に動き出すのかな?<笑

| 歌舞伎・文楽 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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名誉区民による日本の伝統芸能の共演

という、大層な名前のついた区主催の公演です。
現在、区の歴史博物館で開催している『名誉区民展』との連動企画です。

『名誉○民』とつくと、なにやら大仰でうさんくさげな雰囲気をかもし出す
場合が多々ありますが、こと新宿区の名誉区民の皆さん方に関していえば、
どこに出しても恥ずかしくない方が多くいらっしゃいます。>区のページ

今日の公演は、事前申込み制で、区の広報誌や区民センターなどでしか
広報されていなかったのですが

・長唄『喜三の庭』
 立方:西川扇藏(重要無形文化財保持者)
 唄:東音宮田哲男(重要無形文化財保持者)
 三味線:東音宮田由多加、東音山本英利子
 筝:山瀬松韻(重要無形文化財保持者)

・新内『樋口一葉 十三夜』
 浄瑠璃:鶴賀若狭掾(重要無形文化財保持者)
 三味線:新内仲三郎(千代田区在住)(重要無形文化財保持者)
 上調子:鶴賀伊勢一郎

・落語 三遊亭金馬

…という、「え?ホントにタダでいいの?タダで見聞きしちゃっていいの?」
という、勿体無いほどの顔合わせ。
東音宮田哲男さんの朗々とした声の響きに西川扇藏さんの素踊りで。
素踊りはいいですね。シンプルなものほどごまかしがきかなくて。
最近、正直「~??」な長唄を耳にする事が多いので、久々に綺麗な唄を
聴くことができました。
音域が広くて豊かで、節回しがきいていて。やっぱりお上手な方の唄を
聴くのは良いですねぇ~♪
で、今日は三弦の他に筝の山瀬松韻さんが花を添えてくださったのですけれど、
できれば、山瀬さんは山瀬さんで、別にプログラムをつけていただきたかった。
三弦にあわせて、だけなんて勿体なさすぎる。
(ご本人はそうはおっしゃらないだろうと思いますが)
山瀬さんは昔ながらの「山の手のおっしょさん」タイプの方ですね。(笑)

新内は端物のわりと最近の作「十三夜」で、お関が婚家から実家に戻って
来る所から、幼馴染で今は身を持ち崩して車夫となった録之助と出会い、
広小路で別れるまで。
かみしめるようなしみじみとした曲(語り)。
合間合間にはいる仲三郎さんのチ、チン、ツン、という中棹独特の一音一音
がとても綺麗で耳に入ってくるのが心地よく、ずっと伏目で聞いていました。
新内は歌舞伎浄瑠璃とは方向の違う、遊里などで発展したお座敷浄瑠璃
なので、中々実際に聴く機会は少ないかと思いますが、最近ではホールなど
での公演も増えてきていますので、折りをみて伺ってみたいと思っています。
(でも、なぜか若狭掾さんの公演て、私の先生の公演の日とかぶる事が多い
んですよねー<苦笑)

休憩をおいて金馬師匠の落語なんですが、プログラムでも何を噺すか、ネタは
書かれていなくて、客席は「何を噺すんだろう」状態。
金馬師匠が直前に決めたらしいです(笑)

さて、枕は師匠が午前中に出向いた幕張での模型ショーの話題から
某何でも鑑○団に流れ、んーもしかして…この流れは…茶金?<ピンポーン
商売道具を売り払って団子屋の茶碗を買い取り、意気揚々と金兵衛の店に
やってきた八つぁんに金兵衛が諭す所では
「慣れない事に素人が手を出すもんやない。サブプライムローンを見てみなはれ」
と、何気にくすぐられている我々。
イマドキの若い噺家の一生懸命な「さあ笑え」てなのは苦手なので、
このくらいの肩の力が抜けたほのぼの路線。目立たないけど、ほどの良いのが
スキです。
茶金だって、噺はわかってるけど、クスクス笑っちゃう。

今の中山区長になってから、このテのイベントが増えたような気がします。
いやぁ、このくらいの区民還元はしていただかないと。

惜しいのは三川泉先生と亀井忠雄先生がお出にならないという事かなぁ。
お能一番てのは流石に時間配分を見ても無理だろうから、
せめてお二人での大鼓一調があったらなーと思いました。

しかし、この新宿文化センターの立地の悪さはなんとかならないものであろうか。

| その他邦楽など | 21:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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時分の花を越えた時

お能であれ、お芝居であれ、人が人(或いは霊)を演ずる時。
肝心なのは「パッと見た目」の役者の容姿とかそんなものではないと思って
いたりするわけです。
例えば、塩津先生や梅若六郎先生などは、(人様の容姿をあげつらうのは
どうかと思いますけれども)猪首だし、どちらかといえば「恰幅の良い体型」
なのだけど、いざ橋掛りから舞台に登場すれば、そんなものは一切気にならない
位にうっとりするような美しいシテの姿を見せてくれるし、
近藤乾之助先生や三川泉先生などは、大分足がご不自由になっていらっしゃる
けれど居グセなどでそこに座っているだけでグイグイ引き付ける力を持っていたり
します。

また歌右衛門、梅幸、我童さんなど、私は流石にある程度年齢がいった頃の姿しか
舞台で見たことはないけれど、もうね、花道の灯りがパパパパッと点いて、
花道に姿をあらわしたところでもう彼(彼女)らが放ってるものが違うわけです。
大成駒はずっとおみ足に障害をかかえていらしたけれど、それは一度も舞台で
感じたことは無いし、みなさんそれぞれ御年を召してからは見事なまでの芸がカバー
していました。
(まあ我童さんは晩年までお美しかったけど)
今なら雀右衛門さんあたりがそのような感じではありませんか。

そこにいるだけで「違う!」と思わせるような空気感。

「時分の花」の時期を越えた時、その後に誰しも訪れる容姿の衰え。
しかし、たゆまぬ精進に裏打ちされた芸の力は上辺の見た目だけの姿など、
どこかに吹き飛ばしてしまう。

そういう事を踏まえて、今の役者さんたちもご精進願いたいと
切に思ったりしています。

| よしなしごと | 22:32 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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琵琶の会 第二部

休憩中にプログラム売り場で「財布を忘れる」という自分のマヌケさ
加減をさらしながらも、後ほどプログラムを自宅に送って頂けるように
お願いしてきました。(それがOKになるのが国立のスゴい所だ…)
一安心。

さて、第二部は演奏です。
演奏者の皆さんも凄い顔ぶれで。これだけまとめて鑑賞できるのは
協会主催の会くらいで他にはなかなかないのではないかと。
はじめに薩摩琵琶の鶴田流、錦琵琶ではタイプの似たような曲二曲ずつ。
筑前琵琶ではそれぞれの違いがわかりやすくなるようなものを二曲。
最後は薩摩琵琶の正派、錦心流により二曲。
番組立ては

鶴田流 『壇の浦』:中村鶴城
錦琵琶 『時雨曾我』:水藤桜子

筑前五絃 『屋島』:奥村旭翠
筑前四絃 『小督局』:山下旭瑞

~休憩~

正派 『小敦盛』:清川嵐舟
錦心流 『実盛』:山下晴楓

個人的なツボ、というか大変涙腺に弱いものばかりです…

この中では時雨曾我が唯一源平から外れていますが、ある女性が祐成の
墓を尋ねてくる所から話が始まり、墓守の翁に「兄弟の最後を聞かせてくれ」
と頼んで、本編スタートという開始で兄弟が祐経を討ち、また祐成が仁田四郎
に友切丸を折られ、討たれるまで。それを聞いた女性は泣きくずれ…
詞自体には女が尋ねて来たことが語られるだけなんですが、虎御前でしょうな。

筑前はホントに太棹のような音色だという事に今更気づいてしまったので、
浄瑠璃を聞いているようにスナオに聞けました。
で、屋島と小督という、いわば対極になるような組み合わせで、楽しめました。
小督のような女性主体の曲には筑前の柔らかい響きがあってていいですねー
と再確認。

敦盛は、もうここで不覚にも涙腺が緩んでしまいました。
そのくらい良かったです。一箇所詞を間違った部分があったんですが、
気にならないくらいでした。
実盛はねぇ…本当はここで涙腺もたないかも~という、首を洗って染めた髪が
白髪に戻る、という所で、アラームならしちゃった人がいて… orz
山下晴楓さんの演奏を聞ける機会って、私個人では滅多に無いことなので、
最後の最後で源平の御世から現実に引き戻されてしまったのが、ちょっと
残念でしたが、しかし満足度は大変高く、またこういう機会があったらなと
思う次第です。
(協会の公演はいつもなかなか予定があわないので<苦笑)

プログラム早くとどかないかな♪

| その他邦楽など | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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琵琶の会 第一部

一時半近くにお稽古が済んで、ダッシュで一度家に帰り、バッグを持ち替えて、
再び駅まで来て・・・財布を忘れた事に気づきましたが、取りに戻る時間はなし。
幸い、チケットと携帯は持っていたので、国立劇場にはたどり着けましたが、
着いたら開演三分前(開演二時)です。どないやねん、それは。
(遅刻しなかっただけマシか)

今日は、国立劇場主催、小劇場での『琵琶の会』です。
座談と演奏による二部形式。
座談では司会の薦田治子さん(武蔵野音大教授)により、六名の奏者の方が
順に紹介され、それぞれの琵琶の構造、弾法の違いなどを披露して参ります。
今回は成り立ちの古い順に薩摩琵琶では正派、錦心流、錦琵琶、鶴田流。
筑前琵琶では四絃のものと五絃のもののそれぞれの違いなど。
ちなみに四絃目までは薩摩でも流儀を問わず(錦琵琶、鶴田流は五絃五柱)
音はこんな感じ<わかりづらい絵だなぁ
        .
 .   ./
  \./

錦琵琶は五絃なのですが、五絃目は四絃のスペアのような扱いで、同じ音です。
        ._.
 .   ./
  \./

鶴田流だと曲によっては十七絃の箏に使われる太い糸を使用することもあるそうで。

筑前ではお二人それぞれ、四絃、五絃のものと先に書きましたが、
四絃の調絃は三味線の本調子と同じ。
      ._.
    ./
  ./

言われて聞いてみれば「おお!」という感じ。
五絃は二、三、五で本調子、それにくわえて六下リの調子で揃えるのだとか。

常ですとどうしてもそれぞれの流儀単発で見る機会の方が多くなりがちなので、
こうして改めて並べて頂くとそれぞれの違いがいろいろ顕著に見れて、とても良い
お勉強になりました。
弾法については薩摩ではまず正派を土台として他の流儀が派生し、それぞれ
がまた独自の手法を取り入れていったので、大まかな部分は同じなのだけど
細かい部分で差がありますね。
錦琵琶は勘所が多かったり、鶴田流は特徴的な撥の擦り上げ(擦弦)があったり。
薩摩は縦に構えるけど、筑前は横に構える、等。

あ、それから、薩摩琵琶の胴は全て桑製で、筑前は前板だけが桐なのですって。
撥はほぼどちらも黄楊を使う事が多いようですが、筑前では
「私のは持ち手が黒檀で、先は黄楊なのですけれども、お金持ちでいらっしゃる
方は象牙などでお作りなさっている方もいらっしゃいます」
と奏者の方がおっしゃっているように大きな制約はないようですね。
椿はもう一般的な値段ではないし。

ここで休憩時間です。

| その他邦楽など | 23:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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火を消さんと飛び入りて~

まで、行きました。

一番型の多い部分をこなす部分なので、今日は午前中から午後にかけて
舞台でしごかれたわイエーイ<涙目
でもまだ少々所々消化しきれていない部分もあり、どう整理をつけるかが
今後の課題。
修羅物の道は険しい。けど、終わったら達成感ありそうですねぇ~

無事に終われば、ね(笑)
とりあえず、太刀の刃先で自分の首を切らないようにしましょう<自爆
先生から見ていると、自害してしまいそうになるのが癖になっているようです。
嫌な癖です。
あ、あと、反り返りがうまく決まりません。ひー

また、今回、突然の訃報にて、本来ならば明日の公演の際にお渡しする
べきものなのでしょうけれど、生憎伺えないので、気持ちばかりながら
お悔やみの花束をお贈りさせて頂きました。
これからも蓮の台から会を見守って頂きたく、
安らかなご冥福をお祈り申し上げます。

| 仕舞・お稽古 | 23:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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花を仏に手向けつゝ 悟の道に入らうよ

今日は塩津先生の、「第六回 塩津哲生の會」に伺ってきました。
卒都婆小町のお披キになります。

まず、お仕舞がご子息圭介先生の『船弁慶』のキリを。
続いて、宝生流から客演の近藤乾之助先生の舞囃子『遊行柳』
狂言は野村萬さんの大曲『金岡 大納言
そして、『卒都婆小町』です。

『船弁慶』では圭介先生、なかなか力の入った知盛で、薙刀の刃先が
振り下ろす度にグワングワン揺れていました。(笑)
ベテランの先生になればなるほどに御自分の力加減がわかってきて
いらして、余分な力は抜けていくものだけれど、こうした、青年らしさ漲る知盛も
また見ていて楽しいものですね♪

『遊行柳』
近藤先生が心地よいα波出しまくりで、堪えるのに苦労しました<苦笑
近藤先生クラスになると、腕をほんのごく僅かしか動かさない程度でも
それらしく見えてしまうところが凄いです。
傘寿を迎えながらも上半身には背中に一本スジがピシッと通っていらっしゃる。
過日の遠藤六郎先生の舞われた柳精とはまたお流儀の違いか、
ソヨとした風の中にほっそりとしなやかな秋の古木、という風情。

『金岡 大納言
卒都婆も楽しみでしたが、こちらも楽しみにしていました。
なんだかんだ言っても『花子』は結構拝見するチャンスが多いことに比して、
『金岡』はなかなかまだ演じられる回数が少ないですし。
で、あまり若い人でも見たくなかったし、今回は萬さんということで、大納言
の小書もついて、楽しみにしていました。
結果、やはり裏切られなかった。
金岡が橋掛りに現れた時に、手に笹を持っていなかったのは「?」だったの
ですが、萬さんが切なそうな声で「恋や恋~」と、恋重荷の一節を。
『花子』のシテと同様、登場時がとても大事なのですが、流石は萬さんでした。
で、妻の顔に絵具で化粧(と、いうより、フェイスペインティングか<笑)を施す際
には、両頬をまず白々と、次いで紅の筆で…えと、日の丸?のような。
アゴにも紅筆を一筆。鼻筋にも白筆を一本。
「黒い顔が狐の顔に…」という内容の地謡に見所は「クククッ」という笑いが。
(決して、「爆笑」ではないところがミソかな)
金岡は小書通り、その後大納言に任ぜられる説もある大和絵巨勢派の開祖
ともいうべき人物なのですが、こういう風にされちゃってるあたり、面白スギ。

休憩二十五分の間に二階のラウンジでお茶を頂きました。
本日は表千家のお社中がお手伝い下さっていて、
お菓子は虎屋の「紅葉襲」(写真)。お薄は甘味よりも少し苦味がかったお茶で、
お菓子の濃厚な甘さとあってさっぱりと。
紅葉襲

『卒都婆小町』
百歳を越え、昔の華やかな面影は無くなった様子の小町、ですが、
老女の面に大層品があり、げに古人はときめき給う、であったろうという顔立ち。
墨染の水衣で橋掛りに現れたのは確かに足取りもおぼ着かぬ賤な老女なの
ですが、なんだか「特異な気」をまとっていた気がします。
僧に出会う場所は、本日は下掛リ宝生なので阿倍野の地にて。
僧とのやりとりで見事僧を論破し頭を下げさせる、老いて落ちぶれてもなお驕慢な
小町の態度は圧巻。
そして、ロンギにて今自らの零落ぶりを語るそのさなか、唐突に少将に憑依され、
小町が小町でなくなり、少将の無念やるかたなしといった百夜通い。
また少将の霊が退いたあとの小町の一瞬の表情。
緊張の連続で、地謡、お囃子ともに見所にもピーンと張った空気感が漂い、
密度の濃いものとなりました。

舞台から全ての演者が去るまで拍手が起きない余韻に満ちた公演というものを
拝見するのは私も初めてです。
(全員去った後にパラパラとした拍手はありましたけれども)

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| 能・狂言 | 22:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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