花月草子

清涼山の御亭

2008年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年08月

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勅勘の身の悲しさは

今日は九皐会の第三十一回若竹能です。
今回は忠度にちなんで、平曲『忠度都落』、『忠度最後』の語り、演奏が
番組に入っています。
平曲って、薩摩や筑前などに押されて、最近では聞く機会が失われつつ
ありまして、改めて聞くのは私も初めてで、でもイメージは大分違いました…
よく夏のTVで耳なし芳一をモチーフに扱ったドラマなどが放送されると決まって
薩摩琵琶あたりでドラマチックに屋島とか壇ノ浦とかバックになってたりします
けども、全然違った。
むしろ、平曲とはお経の読みに近い淡々とした静かなものでした。
平曲での壇ノ浦が正しく聞ける機会があったらいいなぁ。と思います。

お仕舞では喜之先生の『高砂』。
この間が定例会で白楽天でしたから住吉明神が続いていますね。
神様が降りていらっしゃるようです。
『鵺』は寂しいですよね…動きが激しいからそちらに目がいきがちでは
ありますが…。射られて、うつほ舟に押し込められて、鵺はなんのため
にこの世に存在するのか…って変な感傷に襲われます。

さて、『忠度』
前はなんだか、とても品のある尉でした。先日の『融』と同じでしょうか。
もっともかける先生によって表情も変わってくるので自信はありません。
融の時は同じ品でも「浮世離れしている品」だったのに対し、
今日の忠度はなんだか「地に足のついた品」というのか、
どちらが良いとか悪いとかではなくて…役の個性もありますし、私が
そう思っただけという事なのですが。
平家随一の強者にもかかわらず、歌人であった忠度は死後の妄執も戦の事
ではなく、あくまでも敷島の道。
忠度の首を取った岡部六弥太の勝ち名乗りを聞いた周辺では源平どちらの
側も忠度の死を惜しみ、悼み、袖をぬらしたそうな。
勿論、一番泣いたのは六弥太であったのらしく。六弥太はその後、明石や
任国の深谷などに忠度の塚をいくつも建てて菩提を弔っていた様子。

後シテにはそのように両軍どちらからも慕われるもののふとしての忠度の
強さと品位の高さがいかんなく発揮されていたように思います。
拵えはちょっと若っぽい感じですが。
お能でサラリとした「中年貴族」(忠度の没年齢は四十一歳)を現すというの
はやはり難しいのでしょうか…(苦笑)

今日のお菓子は玉万(ぎょくまん)♪
玉万

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| 能・狂言 | 18:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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昨日の模様

去年は台風真っ只中での開催でしたが、今年はそんなこともなく30℃以上の
猛暑に襲われてしまいました。
ただでさえ楽屋における女性の支度部屋というものはカオスになりがちだと
いうのに、なかなか大変な事になってました。(笑)

で、えーと、結果ですね。
……一箇所間違えました。あはははは orz
ホントに小さいところだけど、小さいだけに、
「何でいまさらこんなトコ間違うんだー!」な感じです。ハイ。

出番前にドタバタしたせいか、袴の前ヒモが少し緩んでいたんですが、
それを目ざとく見つけた切り戸担当のK.S先生が「直しましょうか?」
とおっしゃってくれたのですが、出番まで残りあと三分くらい。
「いや、次ですし、時間ないですし」と申したのですが、決然と
「結び直しましょう!」
といわれ…そうか、早替りてのはこんな具合なのか?というのを
身をもって体験しました。おかげで変に緊張する間もなく舞台に送りだされて
しまったので、それはそれで良かったのかも~<苦笑

打ち上げは鳥茶屋別亭にていつものごとくお座敷大無礼講宴会。
で、前述のS先生にこの世界のいろんな意味での奥深さをいろいろ
と周囲にいた皆でナイショ話のように語っていただきました。
(S先生は語りだしたら止まらないよーな…)

「修羅ノリはサザヱさん」というのは以前から見聞していたことですが、
先生方イワク、「大ノリは黒田節」。「裏拍は浄土宗の木魚」らしいです。
言い得て妙。
最後は内輪の皆さんで飯田橋まで出て、キャナルカフェで締めのお茶。
背中(笑) うどんすき デザート


しかし、昨日の疲れ(精神疲労)は抜けないまま今日は仕事。
先生方でさえ、一曲終わった後は内側が il||li○| ̄|_il||li 状態になるというのに、
仕舞だけでも我々素人にはめちゃくちゃキツいです…

あ、先生の番外仕舞は『殺生石』でした。ヒジョーに素晴らしかったです。
見所中からアツい視線がビシビシ送られていました<謎笑

| 仕舞・お稽古 | 19:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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お…終わりましたよ

詳細は明日あたり(笑)

| 仕舞・お稽古 | 23:32 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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追い風用意

泣いても笑っても明日が当日となりました。
(…と言いながら朝は国立チケットセンターに電話をかけ続けていましたが)
自主トレの他にも、いろいろ済ませないといけない事も多々あり。
袴の裾にアイロンをかけてから、空いてるスペースをひろげて
明日着る浴衣に空薫きをかけています。
お線香でも良いのですが、下手すると煙臭くなってしまうので、練香で。
季節先取りで『菊花』を使用しております。
(荷葉もいいんだけど、なんとなくイメージに合わなかったので…秋の曲ですし)
現在伏籠状態です。
フンパツして三個も灰に置いてあります。部屋中匂っています。
すごい事になってます<汗
空薫仕度 空薫中


| 仕舞・お稽古 | 15:55 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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人間国宝答申

文化庁からの答申の発表がございまして、
喜多流の友枝昭世先生ほか、五名の方々の各個認定がほぼまとまりました。
答申を受けて初めて「認定」の裁可がおりるわけですが、まあそこのあたりは
規定路線ということで、裁可が下りるまでの間に無分別な事でも起こさない
かぎりは事実上はもう決まったようなものです。
シテ方での認定というと宝生の三川泉先生(2003年)以来ですから、
随分と久しぶり、というようにも感じます。

心よりお祝いを述べさせて頂きますとともに、今後の益々のご活躍を
お祈り申しあげます。。



しかし、文化庁のHPには個人情報保護法の観念が無いのかしら…
いくら公開文書とは言っても…

| 能・狂言 | 23:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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うえぇぇん

夜の八時からお稽古開始なのですが、今日は八時十分過ぎまで
会社にいましたよ。…orz
でもお浚い会前の最後のお稽古だからゼイゼイ言わせながらお稽古場に
行きましたよ。あたりまえだけど、順番最後。

大遅刻で頭がテンパっていたせいなのか雑念の入るスキがなかったよーな。
先生には
「この調子で当日よろしく」
とまで言われて…

身体って、覚えてるもんですね。

| 仕舞・お稽古 | 22:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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いざや汐を汲まんとて

「お暑うございます」
今日は見所や通路で会う方会う方、挨拶はこの言葉から。
九皐会七月の定例会です。
お能は『三井寺』、『融』という、結構長時間耐久コース
(いや、本当に終演は30分くらい押しました)
狂言は善竹家によります『鬼瓦』

『三井寺』は昨年彦根、大津に遊びに行った折、目と鼻の先のホテルに
宿泊していたのですが、時間があったら行こうかと思っていたら行けずに
終わりました。(高月の十一面観音を優先させてしまったので・・・)orz

で、本日の子方は遠藤和久先生のお嬢さんです。
「強っ!!!」<下品
身体が微動だにしないのです。ワキの殿田先生と向き合っても対等に目線を
繋げているのですよ。
ワキ座に行って、片膝ついて座って小一時間、一度たりとも姿勢が緩慢になる
こともなくですね。恐れいりました。
今日の地頭はお祖父様でした。親子三代競演、という態でしたね。

後のアイで出て来た富太郎さんの小舞が、とても高さのある回転を
していました。こう申してはなんですが、富太郎さんはお身体の大きな
方ですのに、「フワリ感」「ヒラリ感」がとてもよく出せる方ですね。
そこから鐘をつく際の「じゃあぁぁんもぉんもぉんもぉん」のメリハリも効いて
いました。
作り物というといろいろあるけれども、三井寺の作り物は、あの鐘、
なにを使って拵えているのだろうと不思議です。小ちゃくて可愛い鐘楼なんです。

隅田川や桜川、百万など母親と子供が人商人によって生き別れになる
曲はいろいろとあるのですが、悲劇的結末となるのは隅田川だけでしょうか。
三井寺も最終的には母子一緒に清見の里に帰ることとなります。

『鬼瓦』、ヒジョーにわかりやすい内容ですので、見所は爆笑の渦。
パンフによればアドは野島伸仁さんのご予定だったようですが、先の三井寺に
引き続き、十郎先生、富太郎さんのgoodbambooファミリーでシテアドを
つとめられました。
怒ると耳先まで口が開く奥方って、どんな…

お仕舞は御三方それぞれ夏物の色とりどりの長着、袴で。さわやかです。
夏らしいです。夏ならではです。涼しい…

『融』です。
前シテの面は笑尉です。
眉間にシワのよった、苦みばしったシブい爺さんです。
これが一転、中入リ後はひたすら雅な河原左大臣様になるわけです。
ほぼ茶系一色→菱花柄の白狩衣、白糸で浮線綾を織り出した紫の指貫
この対比が素晴らしい。
融の霊が舞い始めると誠に軽やかで伸びやかで、そして見ている人の
視線を奪う最中で
「あら名残惜しの面影や名残をしの面影」
で、瞬間的にふっと消え去る(実際に舞台上にはいるのですが)感覚というのか、
んー…<なにか言いたいらしいがどう言ったらいいのかわからないらしい

でも…「作りたいから庭を造る」、まではいいとして、「塩釜の風景を拵えたかった」
も、いいとして、「毎日汐を汲んで運ばせて、自分は塩焼き遊び」というのは
どうかな。皇胤であることや歌才がなければかなりバカ殿一歩手前だ。
オチをそう書くのは感心しないなぁ<爆

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| 能・狂言 | 20:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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国立の八月定例

今日は、国立の八月公演発売日です。
たまたま今日は午前中病院に行くということもあって、10時にはまだ家に
おりまして、電話をかけようとした矢先、母宛ての電話がかかってきました。
長電話…orz
恭秀先生の天鼓を拝見したかったので、仕方なくPCでNTJから購入。
柱が邪魔、という場所ではないものの正直あんまり場所はよろしくない。

ああ、ついていない時というのはえてしてこんなものでしょうか<泣

| 能・狂言 | 19:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ああどうしよう

お浚い会間近になって、いろいろやってます。
しかし、ちょっと別件で今この時期になって、思い切り人のモチベーション
を下げてくれる事件が起こり、気持ち少々下降線気味。
おかげさまで、楽しみにしていた舞台でのお稽古も、何だか気持ちが入らず、
ありえないミスが次々と発生し、先生に色々と細かに指摘を頂きました。

あ~、原因の出来事はお仕舞とかお能とかとは全く関係の無いことなのだけど
ちょっと衝撃が大きいので…公のお稽古はあと一回しかないんですよ。
来週までにそこそこ立ち直れるといいのですが…

いや、むしろ自主トレに励んで頭カラッポにするのも手かも

| 仕舞・お稽古 | 23:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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風雅頌

昨日、東京芸術劇場で購入してきたのは北京京劇院九月公演
(こちらのレポートは別ブログにて)と、今年一月に国立博物館(1/26)
で拝聴した天平楽府と天台声明、真言声明が一緒になって行う公演です。
この度は楽府の劉先生の指揮のもと、第一部は源氏物語にインスパイア
された音楽を、
第二部ではお得意の正倉院復元楽器をつかった西域の調べを。

気になるのは第一部。チラシに掲載されている曲目は、
『雲中供養楽』
『青海波・輪台』
『春鶯囀』
『想夫恋』
など、雅楽、朗詠などでおなじみの曲名が並んでいます。
ただ、あくまでも今回の公演は雅楽の公演ではないはずなので、多分に
元の曲のイメージを頭にもっていたら、「まるで違う」という事になるかも
しれません。
(だって、この並びだと一致してるのは「唐楽」というだけで、それぞれの
調子はバラバラですものね。普通の雅楽公演ではありえない構成)
なので、当日は頭は空白にして行ってみようと思います。
さて、どのようなイベントになるでしょう。
公演は十一月の六日、夜となります。

| 雅楽・舞楽 | 17:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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判官弓をとり落し

午前中池袋の芸術劇場で別の公演(後述)のチケットを購入したあと、
その足で千駄ヶ谷に向かいました。
今日はサミットにむけての警戒で池袋駅の中はものものしい雰囲気です。

本日の公演は駒瀬直也先生の『能楽BASARA』。今年は『屋島』。
公演前の解説は喜正先生。
「清盛の前が忠盛、その前が正盛。清盛の息子は重盛、宗盛、知盛…
(中略)…孫が惟盛、資盛、甥が敦盛、道盛…とモリモリでわけがわからなく
なってしまうんですが…」
モリモリ…<笑

お仕舞は喜之先生の船辨慶。軽々と長刀をあつかうその力加減が
美しいなぁ、と。
喜之先生が長刀を持つのを拝見するのは中々機会がないので、
今回とても幸運かも。

狂言は『察化』です。曲の名前だけは知っていたのですが、見るのは
初めてです。
内容は…『超ロングバージョン口真似』でした。
通常の『口真似』に、いくつかの狂言の部分部分を集めてくっつけて
一つの狂言にしたような筋立て。
太郎がアド(察化)を投げ飛ばす勢いもスケールアップしている…

さて、『屋島』です。昨年度から、結構な数の屋島(或いは『八島』)の
公演があって、「最近、屋島多いな~」と思いつつ、日にちの都合が
つかなかったり、所用が出来たりして見損なっていました。
今日の公演はとても良い席を取って頂いてありまして、ようやく今年
の初『屋島』という事になりました。
弓流(那須)の小書です。
前シテの老人が語る、屋島合戦は三保谷の錣引、継信討死と続いて、
なかなか「熱い」仕方話でした。いや勿論アツく語るように謡本にも書いて
あるわけですけれど、駒瀬先生の熱意の方が凄いかも。
アイの那須語は東次郎先生。すごい~、もうこの那須語までで、もうおなか
一杯的な濃さ。
「ひいふつとぞ射きる」ところなど、聞いているこちらまで息がつまって
しまうようです。
後シテの弓流で、「アレ、素働あったかな?」と思っているうちに小書部分が
終わってしまいましたが、『大事』と書かれていないので、弓流単独だった
かも…幕に入るまで、「ああ、満足満足」という公演でした。

亀井広忠さんのいつもの「大鼓炸裂」が今日は結構抑えられてて、
(勢いそのものは通常のソレとさして変わらないのですが)
大倉源次郎先生の小鼓と良い感じで競い合っていたかなぁ、と。
ノリがまるでノリノリのようです(笑)

追記
源次郎先生が中入リの後、後から床几ではなく鬘桶に腰掛けていらしゃった
のは、「弓流」になるとそういう演出になるのだそうです。
で、後シテは床几に座っていました。
小書ナシで常の型だと後シテが鬘桶、小鼓は床几のままなのだそうです。

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| 能・狂言 | 22:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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