花月草子

清涼山の御亭

2008年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年07月

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もし此珠を取り得たらば

梅雨空真っ只中。いや龍女の登場する曲だから雨もふさわしかろうか。

本日は九皐会古川充先生の第一回目の主催公演で、曲は『海士』。
子方の房前大臣はお嬢さんの穂奈美ちゃんがつとめました。
ほかに、お仕舞は『笠之段』、『野宮』。
狂言は『文蔵』です。

さて、今日は穂奈美ちゃんのお友達か。小学生のお子さんがお母さんづれで
多くいらしていました。
皆さん大人しく見ていらして感心。
もっとも、コドモに笑い所のあまり少ない『文蔵』は正直キツかったかも。
覚える所の多い曲という事もあってか、なんだか泰太郎さんのテンションが
終始高かったです。悪く言えば少々一本調子気味。
石橋山は長いものですし、上手い人がやると身を乗り出す「気分」で聞けるけど、
今日は途中でちょっと耳が疲れてしまいました。(笑)

『海士』
前シテはなかなか母性の強く感じられた海士でした。
見てて力入りました。
古川先生の声は張ると天然ビブラートが入って大層美声なのですが、
なんだかそれに「母の想い」が+α
橋掛かりで上げた水衣の袖越しに房前を振り返る面の角度など、
「ドキ」とするような表情が見えたり。
今回特に小書はなく、後シテは黒の鬘に竜戴。
赤頭よりこちらの方が好きです。
お能に限らず、故事逸話に登場する竜女ってやはり美女のイメージですし。

子方の登場する曲は多いですが、この房前大臣は中でも結構長台詞な方
ですから、穂奈美ちゃんのお稽古も含めて色々とこの間の準備期間中は
古川先生大変でしたでしょうね。お疲れ様でした。

ちなみに「玉之段」は個人的アコガレです。いつ辿りつけるやら…



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| 能・狂言 | 23:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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待つとし聞かば…

第二回日経能楽鑑賞会、二日目の方の公演を拝見しました。
浅見真州先生がシテをつとめます公演です。
できれば前日の友枝先生のも伺いたかったけれど、さすがに二日続けて
仕事を早く上がるというのは無理があって…くやしい。

狂言は『隠狸』。萬さんの太郎冠者が持っている狸が可愛くて(笑)
腰に紐でプランプランと下げているのが可愛いすぎて。
話の筋は「いつものオチ」ですが、アドの主人である万蔵さんとの
ツレ舞のところになるとやはりどうしても萬さんの方が際立って見えて
しまうのは仕方のない所か。
あ、でも、「うさぎの舞」は久しぶりに見たので、しかも、萬さんで見るのは
初めてで、楽しめましたー♪

休憩を挟みまして、『松風』。
たまさか私の座っていた席からは松風の姿が少し、作り物の松に
かかって、半ば松越しに姿を見るカタチになったのですが、かえって
それが良かったかも。松の向こうから、その松を見つめる松風の視線が
ダイレクトに伝わるような感じを受けました。
きっと松風は生前、とても芯の強い女性だったのだと思わせる目線。
村雨の方が正気を失いかけた姉を止めたりして理性的にも見られがち
だけれど、それは村雨の方が妹の立場として現実を冷静に見る性質の
持ち主だったのであろうから。
姉松風は多分、日頃は行平を慕うと同時にそれを控えめに自分を律して
いたのかとも。だから死後はそういう隠れた妄執みたいな部分が現れる
だけに、物狂おしい程になってしまうのだろうなぁ…

と、書くのは、この日使われた面が、そのような表情をしていたので、
(寂しげなんだけれども、どこかに芯のしっかり通った部分があって、
しかもそれが崩れ去ったような…どう表現していいのやら)
面と浅見先生のお身体から一体となった松風の迷いが滲み出ているような
しみじみとした余韻の残る素晴らしい松風でした。

松風が羽織った形見の狩衣は黒い長絹で、松風が慕う行平自身の好みの
よさも伺える見立てのもの。
一噌仙幸先生のアシライの笛がとてもよく響いておりました。

あぁ…一日目も見たかった…<まだ言う


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| 能・狂言 | 23:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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番組決まりました

夏のお浚い会の番組が決まりました。


……最後の組 il||li orz


朝から夕方まで長い間緊張していなければならない模様です。

| 仕舞・お稽古 | 22:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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振り上ぐる鉄杖の勢ひ

今日は国立能楽堂六月定例公演、『棒縛』、『安達ケ原』を。

『棒縛』は奇しくも山本家のものを先週見たばかりですが、今日のは
和泉流と言ってもよく見かける野村家のものとは大分違うような。
今回演じられたのは名古屋の井上家の皆さんでしたが、かなり演劇性が
前面に押し出ているといいましょうか。
「ほー、棒に縛られるのは太郎なのね」とか、
「あ、最後の太郎の逆ギレ(笑)は無いんだ~」とか。
いくつもいくつも違う部分が楽しめて、意外な発見がたくさんあり、又、
山脇筋の芸というのは東京ではなかなか拝見する機会がないので、
良い機会だったかと。

『安達ケ原 黒頭 急進之出
シテは長山禮三郎先生。
ジリジリとした緊張感が持続する前場。桛輪を回す女は殺生を続ける生活にも
色々と倦み疲れていたのでしょう。
阿闍梨との会話の中で少しは人間らしい部分を取り戻しかけていて、折角
「夜は寒かろう」と炊きつけの柴まで取りに出向いたのに、戻ってみれば
約束は破られて閨を覗かれた上、相手は逃げる寸前というのも、そりゃあ
頭にもくるわねぇ。
と、そんな女の気持ちがよくあらわされていた舞台でした。
前場で桛輪の糸をじっと見つめながら昔の華やかな生活を振り返る女。
安達ケ原伝説を下敷にした筋はつとに有名ですが、世が世なれば乳母として
育てた姫の幸せな結婚を見届けた後、その姫の産んだ和子をまた手に抱くの
を楽しみにしていたのでしょうが…

女が中入の後のアイは井上菊次郎さん。
好奇心旺盛で、お人よしっぽく怖がりな能力を好演していらっしゃいました。

後シテは黒頭、急進之出の小書にて、
寺井先生の笛も結構でしたが、今日はお囃子の先生方の息がせめぎあいつつ
ピタリと揃っていたような音色。
殊に太鼓の三島卓先生の勢いがとても良く、場の雰囲気が引き締まる心持。
地謡の先生方もよく揃って、充実した公演となりました。



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| 能・狂言 | 23:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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得たりや応と罵る声に

先週の話ですが、都内の某ホールで行われた、とある私立中学校
のお能と狂言の鑑賞会に伺わせて頂きました。
もとより、授業の一環によるイベントですので学校関係者以外は入ることは
できないのですが、たまたま今回は事前にこのお仕事を少し手伝ったご縁
もありまして、先方様から「是非どうぞ」とお誘いを頂き、鑑賞させていただく
事が出来ました。
某ホール(笑)

曲は、狂言が『棒縛』、お能が『土蜘蛛』です。
うーむ、なるほど~。お能は初めて、という中学生にも判りやすい、
ビジュアルに訴える曲を選んだ模様です。
確かに、飽きて寝てしまうような曲ではないですよね。
(まあ、それでも寝ていたツワモノの学生もいたけど…)

狂言はやはり、独特の言葉遣いや演技についていけない向きもあるのか、
笑いのポイントが少々戸惑い気味だった様子。
この日は休憩なしで狂言、お能と続いたのでそこの所は息抜きできず、初心者
の中学生にはちょっと可愛そうだったかなぁ。
でも、土蜘蛛が始まって、シテのO先生が蜘蛛の巣を投げかけるあたりになると
投げる度に「おぉ~」という静かなどよめきが。
先生も蜘蛛の巣を通常3割増くらいのサービスぶりでしたが、さらに、クライマックス
独武者に斬られ、普段ならその場にうずくまるところを替にして、仏倒れ
見ている私といえば、声は出さないものの、
「うわーん、この展開は聞いてないよー!」
な心持ちです。<苦笑 やると聞いていればそのようにパンフ作ったのに

終演後には、カーテンコールとはちょっと違うのですが、
O先生と本日のワキをお勤めになったT先生がそれぞれまだ装束をつけたままの姿
で生徒さんの代表の子に花束を頂いて、なかなか良い雰囲気でした。
T先生のとても嬉しそうなお顔が印象的でしたね。

仕事を通じて楽しい出会いあり、公演ではサプライズあり、
なかなか楽しい公演でした。
今公演はイレギュラー鑑賞のため、番組は省かせて頂きます。

| 能・狂言 | 21:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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太郎の三番叟

ちょ、これ…>msn産経

『(前略)7月に閉店する大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」が、
看板人形「くいだおれ太郎」の浄瑠璃人形を製作している。完成した人形は
今月8日、文楽人形遣いの桐竹勘十郎さんにより、おめでたい演目の
「寿式三番叟」を同店で舞う予定。同店は「太郎は満59歳になる。
少し早めの還暦祝いにしたい」としている。(後略)』

見たすぎwww

| 歌舞伎・文楽 | 18:46 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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