花月草子

清涼山の御亭

2007年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年02月

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昔を返す舞の袖

佳境でございます。
扇を逆手に持ち帰るあたりでオロオロしております。
(一応合格はしたようですが)

一応それでも次回で経正は終了という事ですが、個人的には以前書いたとおり、
経正でお浚い会を迎えたいのですね~。継続してもらうかどうか思案中。

ところで、昨日、病院に行くので午前中会社をお休みしたのですが、
待ち時間の間に、とある先生の主催される4月の会のチケットを取らせて頂くため、
お電話を差し上げたんです。
(お電話口に出られたのは多分、奥様だと思います…)
そして今日、夕方会社から帰ってきたらもう封筒が届いていました。<驚愕
昨日の今日だというのになんて早い!
最短記録かも知れません。席も良いお席を選んでいただけて、
(今回は脇正面で拝見させていただくのですが)
今から楽しみにさせて頂きます。
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| 仕舞・お稽古 | 23:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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天平楽府コンサート

雅楽、とはちょっと違うのかも知れませんが、ルーツであることは変わりないかと。

東博平成館の講堂にてのミニコンサートです。曲は
『如意娘(にょいにゃん)』、『蘇勒蜜(すうらみ)』、『聖明楽(せいめいらく)』
以上3曲 五絃琴譜より 五絃琵琶
『百済舟(くだらふね)』箜篌、『地籟(ちらい)』土笛、『夢甘州(ゆめかんしゅう)』笙
『疏勒回旋曲(すうらかいせんきょく)』五絃琵琶、『ペルシア姫』箜篌
『仏国残照(ぶつこくざんしょう)』五絃琵琶、箜篌、拜簫、玉笛

詳細は以前書いたとおりですが、琵琶とは言っても、普通日本人が「琵琶」と聞いて
連想する楽琵琶。あるいは薩摩琵琶や筑前琵琶、平家琵琶などとは全く違う風情。
日本の琵琶が撥で「ビィィーン」と鳴らすものであるならば、こちらの楽譜による琵琶は
「ツンツン、ツォロロン」と爪で弾くような。
ですから、楽器を縦に構えるところなどは日本の琵琶と同じですが、演奏法はリュートや
ウードに果てしなく近い扱い方をします。

箜篌は元を辿るとアッシリアにまで行き着くそうで。ハープと同じように左肩に寄せて弾く
竪琴です。元々はヨーロッパの竪琴のように羊腸で弦が張られていたそうですが、今は
他の和楽器と同じように絹弦を使っているとの事。
ハープの華やかさに比べて、この郷愁というか、余韻をひく感じは何でしょう。
中央アジア西域あたりから唐を経て渡ってきた、遥か大陸の夕暮れを思わせる音色と
申しますか。
(いつ、石坂浩二のナレーションが入ってくるのかと思いますよ<笑)

拜簫は本当にパンフルートと同じ構成のようです。また今日使われた笙は現行の笙とは
違い、吹き口にパイプのついたものでした。平安期に雅楽に使われるようになった頃には
このパイプがなくなってしまったようです。音を出す効率としては、その方がいいそうです。
笙の音は同じなのですが、奏法の違いによりかなり違う印象をうけました。
とてもリズミカルな笙でした。
(奏者の劉先生が演奏後「肉体労働ネ」とおっしゃられていました)
その他、玉製の横笛(竜笛のご先祖様)なども使われ、1曲1曲は短いものの、
大変印象に残るコンサートでした。

司会進行と奏者を兼ねる劉宏軍先生は80年に来日され、以後正倉院楽器を10年
以上かけてコツコツと復元され、また研究されてこられたそうで。
プロフィールだけざっとみても、大変なお仕事を今までにされてきた方なのですが、
非常におしゃべりが愉快でわかりやすく、機会があればまた皆さんのホールでの
コンサートにも行ってみたいなと思います。

本日使用された楽器はこちらの天平楽府公式サイトに写真が掲載されています。
(サイト内では五絃琵琶の演奏動画などもあります)

上野公園内、五條天神の境内ではもう梅が匂う季節になりました。

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| 雅楽・舞楽 | 21:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新春名作狂言の会

常には新宿文化センターが舞台となるのですが、本年はまだ改装中なので、
お隣の文京シビックホールに場所を移しての開催となりました。
今年は万作さんの「人間国宝認定記念」という小書(?)がつきました。
改めましておめでとうございます。
東京では当の昔に松が取れてしまっているのですが、一応新春の企画という事で、
今年も笛柱と目付柱に相当する角には門松が飾られておりまして、
頭上には注連縄もかかっています。

恒例の野村家、茂山家両家のトークは茂さん、萬斎さんの親バカトークに
なっておりました。
萬斎さんちのは裕基くんをデラウェア(種無し葡萄)でつってお稽古していたとやら。
茂さんちの莢ちゃんはお稽古ごとに千五郎さんをビブレに引っ張っていくと言う(笑)。

さて、茂山家の方の演目は『貰婿』
これは昨年11月に野村家の貰婿を見ていたので、どのくらい違うものだろうと思って
いたら、大分違いました。
和泉流では嫁が家を追い出される時に主人から別れの証に刀を貰っていきますが、
大蔵流ではそこはなかった。かわりに嫁が家を出る際に金法師の名を呼んで泣くの
ですね。今日見たかぎりでは結構一つ一つのやりとりに時間をかけていました。
ちょっと、くどかったかなー。でも、舅の千作さんが昨年大きい御怪我をなさっていて、
後見に支えられながら立ち上がるのを見ていると、千作さんのお体にあわせるために
時間に少し余裕を取ろうとしているのかな?とも。
私のような軽輩がそういう失礼な事を考えるっていう事自体が失礼なのかもしれない
のですが…
若い者でも肋骨を折ると、骨はくっついても色々な所に影響は出るもの。呼吸などが
一番大変。ましてや、お年を召して一流とも呼ばれる狂言師ならばなおの事お辛い
のでは。くれぐれもお大事になさって養生して頂きたいものです。

野村家の演目は『六地蔵』。
人情喜劇である貰婿とは対極的に、いかにも狂言ちっくなドタバタ劇である六地蔵。
そういった意味ではバランスが良い組合せかも。
ただ、茂山家の方々が声がはっきり通っていたのに対し、野村家の方々は「?」と
思うほど声の通りが悪かった。(悪く言えば「小さかった」)
これは劇場のつくりのせいもあると思いますが、(基本的にオーケストラやオペラなど
を対象に作られているホールなので、天井がとても高く、音が吸い込まれてしまう。
反響はそれなりにあるけど。やはりこういう大きなホールでやるのには狂言のみと
いうのは無理があると思う。ちなみに新宿文化センターは小振りです。)でも、最近は
ホールでのお能なども頻繁にありますしね~、どうしたんだろう。
能楽堂などでは感じたことのない違和感が。
とはいえ、やはり最後のやりとりドタバタでは笑えました。
火男や乙の地蔵て、釈杖を毘沙門づきに構える地蔵て、ありえないー(笑)

そういえば萬斎さん曰く、「和泉流では5人でやりますが、大蔵流では4人」とか、
うーむ、そう言われてみれば確かに。
山本家が大蔵家で改めて見てみたいものであります。どこかでかからないものか。

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| 能・狂言 | 23:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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邦楽シリーズ ~日本の宮廷音楽と平民音楽~

こちらのイベントはヨコスカ・ベイサイドポケットにて全2回。
本日の雅楽(宮廷音楽)、来月は胡弓、三味線、新内など(平民音楽)というプログラム。
宮廷の対極が平民…。否定はしないけど、せめて「町人」とかって書いて欲しかった
ですね。ちなみに武家の式楽はジャンルに入っていないらしい。仲間はずれか。ちっ

ベイサイドポケットの小さなステージに緋毛氈がしかれていまして、
式部職雅楽の様に大掛かりに高舞台を拵える、というものではなく、今回は室内楽、
といった形で琵琶、笙、篳篥、竜笛、筝の奏者の方が1名ずつ。
曲目は
・『平調 音取』
・『越天楽(平調)』
・朗詠『嘉辰』
・『陪臚(平調)』
・舞楽『蘭陵王(左方唐楽走舞 壱越調)』

絃楽器(絃はこの字を用います)が入って演奏、というのは最近あまり無くてですね。
そういう意味では良い機会でした。
初心者にもわかりやすい配曲といいましょうか。越天楽が終わってからは、奏者の
方による楽器の解説などもあり、雰囲気としては「鑑賞教室」的な感じです。
コレ、同じイベントを国立でやったら、チケットの倍率が非常に高くなりそうな。
休憩を挟んでの第2部は中央に楽太鼓を据えて、さきほど筝を弾いておられた方が
鞨鼓に、竜笛の方が楽太鼓に、琵琶の方が竜笛に、とシフトして、
蘭陵王です。
おお、変則かつ平滑な舞台だけれども、一応出手で始まりました。
乱序って、演出は京劇にも通じる部分があるような、と思ってみていました。
(「起覇」といって、武生が大きく足をあげたり踏みながら登場を舞うのですよ。)
唐楽だし、元は戦舞なのだし、どこかに通じる所もあるのであろう、と。
略式だけれども、そこは仕方が無いとして(笑)

大きなホールで迫力(?)の演奏も演奏も良いですが、こうしたこぢんまりとした
風情もなかなか捨てがたいものがありました。

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| 雅楽・舞楽 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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おそれいりおもてやまねこ

当月歌舞伎座の夜の部をむじさまにお願いして鑑賞。
一階のとちりよりちょっと後ろの花道よりで、助六見るには絶好か。
むじさま、おありがとうござい。

『鶴寿千歳』は、まぁカワイらしいおじいちゃんおばあちゃん。もとい、尉と姥。
玄関の棚の上に小さくして飾らせて頂きたい。
そこにいるだけで絵になるお二人の芸。
松竹梅の3人があたかも歌舞伎座に年神さまの夫婦をお迎えするような感があり。

『連獅子』はね…まぁ事前にいろいろ聞いてはいたので、
右近さん、あと1週間、頑張ってねと。
染五郎が獅子頭の袰を首にかける時にどうしても幅狭く「巻いてしまう」のが気に
なります。幸四郎は広げて「肩にまとう」カタチになっているのですが。
小さいことなんですが、見栄えにも影響する事なので、気になりました。
首だけで毛振りすると故障の原因になりますよ~<爆
アイ狂言にあたるものが『宗論』を下敷きにしているのですが、
今年はどこかの狂言で見る機会があるかな。あったら比べてみたいところでは
あります。

『助六』
成田屋の助六は今見ておかないと、個人的に次いつ見られるか判らないので。
んー、揚巻さんの福助がですね。
「大成駒が憑いたー!!」
な印象が強くて。こりゃぁびっくりだ。「オホホホホ」がもう、そっくりさね。
おそれいりおもてやまねこ<爆
でも私個人的には箱提灯や台傘の紋は祇園守で見たかったのね~。
(そのうち、イヤでもそうなるか<苦笑)
助六さんも揚巻さんも、なんだかんだ言っても花道に出てくれば、それはそれは
パッと目をひく華やかさ。
江戸の正月はこうじゃねぇといけねぇな。
初春というのに『寺子屋』ばかり、という時期がしばらくありましたが、
正月の話は明るい方がいいさね。(いや、だから「水入りが」遠のくんじゃ…)

で、最初の揚巻さんが酔っているところやら、他でも「笑いを取るところ」ではないのに
妙な笑いが起こっている場面がいくつかありました。
イヤホンガイドかなぁ、困るな芝居の流れを無視するような解説は。

東蔵さんの通人はまたwww
「Au revoir(おる ぼわーる)」+IKKO+小島よしお わ、笑ひ死む

しかし、成田屋で、というと前に見た時の福山かつぎが白酒売りになり、
白玉さんがお母上になり、(前っていつ!<1人ボケツッコミ)
なんだか時代の流れをイヤというほど考えさせられた助六でしたなぁ。
そのうち、香水がファ○゛リーズかなんかに変わる日も来るのではないか。

十寸見会の名簿の中に、とある有名な海外の方の御名前を見て狼狽(笑)

番付はコチラで勘弁してください<苦笑

| 歌舞伎・文楽 | 23:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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来鳴くや花の越天楽

仕事疲れの後にいくもんじゃありませんね…orz
狂言にもギリギリ間に合ったのですが、半分沈没してしまいました。
千五郎さんというのが勿体無いけど、磁石はまたいずれ…

とはいえ、休憩時間の間になんとか眠気も飛ばしまして、
梅若六郎先生の『梅枝』です。今日は「越天楽」の小書つき。
入り口でわざわざ小書の説明書きも配られまして、今回は「試みに」という公演だそう。
寂しそうな、泣くのをこらえていそうな面でした。
今日は脇から見ていたのですが、藁屋の中でワキの僧との問答の間もじっと
堪える様なうつむき加減に座っている前シテの姿がとても印象的でした。

アイは茂山正邦さん。東京で正邦さんのアイを見る機会はあまりないんですよね。
良い機会でした。とても声にも所作にも落ち着きが出てきて、良いカンジ。
これからますます味の出てくる年回りですし、もっと東京で見られる機会が増えると
いいなと思う方の一人です。

後シテは小書にふさわしく、雅楽器散らしの白い長絹。それに深緑の長袴。
頭には鳥甲。
クセの部分で、六郎先生が作り物の鞨鼓を打つ仕草に惣右衛門先生の太鼓が実に
よいタイミングで合せて、また、六郎先生の長袴でのハコビがスルスルスルっと
滑るようで、大変綺麗でした。タメイキものでした。
楽の舞では今日は盤渉(音階ではHの音。笛の調子が一つ高め)の笛で、なんとも
息づまるような物狂おしい響きでした。こんな笛を聴いたのは初めてです。
富士太鼓では、シテのそれは表面に出る狂おしさですが、こちらは内なる方に
秘めた激しさというか。凄いなと。

偶然ですが越天楽は雅楽の方で明後日鑑賞します(笑)。

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| 能・狂言 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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当選ハガキ

東博開催中の近衛家陽明文庫コレクションでの特別企画。
『天平楽府コンサート』
事前申込み制だったので、暮れにメールで応募していたんですが、
今日、当選ハガキが届きました。
当選ハガキ

陽明文庫に眠っていた琵琶を主とする古譜「五絃琴譜(ごげんきんぷ)」を解読し、
五絃琵琶をはじめ箜篌(くご=ハープみたいな弦楽器です)、
拜簫(はいしょう=パンフルートみたいなものです)等をつかって再現演奏するという
ものです。

箜篌の演奏をナマで見られることは中々少ないので非常に楽しみです。
琵琶も五絃琵琶というのは初めてです。
箜篌本体は現在東博の常設14室に陳列されています。
どんな音色がするのでありましょう♪

| 雅楽・舞楽 | 21:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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お稽古はじめ

ご他聞に漏れず、わが社中の先生も『翁』の舞台にでていらしたので、別火明けの週
を待って、今日が皆さん初顔合わせです。
(いや、実際はあちこちの能楽堂でお会いしているという野暮なツッコミはなしで)

今年は休みが長かったので、私も含め、皆さんも動きが怪しいです。
早々に半年先までのお浚い会について大まかなご説明を頂きましたが、個人的には
経正をしっかり仕上げてしまいたいし、そのまま経正でお浚い会に突入するのが理想的
かなと思ってはおります。
あくまでも、個人的には(笑)。

今日は先生に袴を作るご相談をしました。
「じゃあ、次回寸法を計ってあげますから、帯を持って来てくださいね」
ちょwww、先生リアクション早すぎ!

| 仕舞・お稽古 | 23:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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鳴るは滝の水、日は照るとも

九皐会初会です。
昨日より寒くて風が強い…

昨日の国立もそうですが、やはり注連縄を巡らしてある一月の舞台というのはまた
格別に緊張感の漂う雰囲気を持っていると思います。
こちらは本日は『翁』ですから、尚の事。
切火、座付としずしずと進み、喜之先生の呪歌。張りのあるお声は今年も健在の
ご様子。坂先生の若々しく颯爽とした千歳舞、喜之先生による見所に緊張漲る
翁舞。三番三は大柄な身体で三間四方を所狭しというように大蔵基誠さんがつとめられ
まして、滞りなくご祈祷が行われました。
大蔵流の三番三というと、以前から少々地味目に思っていましたが、元日の山本東次郎
先生、この度の基誠さん、と良い意味で裏切られた感があります。
今年も五穀豊穣でありますように。

『東北』は梅薫る風情の曲。
和泉式部が東北院に自ら手植えをした「軒端の梅」とは、詞章によれば「鶯宿梅」。
今、同じ名を持つこの梅は薄桃色の実梅ですが、平の昔は村上天皇と紀内侍との
故事のように、「色濃き紅梅」だったのでしょう。
幕より「のうのう」と僧に呼びかけるところが、一体どこから聞こえてくるのだろう。と
思えるほど前シテの登場が自然で。そして、面がとても良かったです…
遠目に過去を想う風情、やわらかくも凛とした表情。
後シテの緋の袴に鳩羽色の長絹は「梅の襲」とちょっと似た配色で、素敵でした。

『富士松』の太郎の主はジャイアン的ですね(笑)
「良い句が付けられなかったら、松を貰うぞ」とは。
連歌が庶民にも爆発的に盛んになった頃の成立でしょうか。
古今の歌が読まれていたり、作者はなかなかの歌才があるような。
「赤きは猿の面ぞおかしき」は強烈すぎるww

『小鍛冶 重キ黒頭
この小書がついたので、今日は狐の被り物はなく…さみしい。
足音を立てずに踏む足拍子がリズミカルなこの曲ですが、今日の出は「乱序」
後シテがそそ、と出てまたすぐ引っ込んで、またちょっと出てきたり。
面は大飛出だと思います。自信はないですが、でも確実に小飛出や狐蛇では
ありませんでした。
小狐じゃなくて、大狐ですね(笑)
前シテの喝食も、「綺麗な少年」といった体で良かったです。
登場人物中の三条小鍛冶宗近は祇園祭りの長刀鉾に取り付ける長刀を打った名
でもあり、現在でも当代がご活躍中とのこと。
ご先祖がこうしてお能の素材題材ともなると、おうらやましい事ですね(笑)

翁のお菓子です。
「翁」のお菓子


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| 能・狂言 | 21:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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その気持ちが有難い時

今日、国立能楽堂で、コートなどの小荷物を玄関脇のコインロッカーに入れようと、
財布を覗いた時の事です。
こちらのコインロッカーは10円で使えるのですが、あいにくと小銭の中に
100円はあれど10円はなし。
今日は雨ですし、できれば場内にいる間の荷物はすっきりしておきたい。
ロビー側のロッカーが空いているとは限りませんしね。

受付のカウンターで両替して貰おうと立ち寄りましたら、ここでも不運なことに、
両替できる10円玉がケースの中に足りなくて。元はといえば自分のうっかりが原因
なのですが、ヤレヤレどうしようかと思っていたところ、係の男性の方が中から10円玉
一つを取り出し、
「これをお使い下さい。後でお返しになって頂ければ結構ですし、
お忘れになってもかまいませんので」

と、お貸しくださいました。
たかが10円、されど10円。客に不自由をさせまいとのそのお心遣いが有難い。
中でプログラムを購入して早速に10円がいくつかできましたのですぐお返ししに
行きました。

国立能楽堂はホントに職員の方の人あたりがいいですね。場内係の方も守衛さんも
いつもにこやかで気持ちよくて好きです。

| 能・狂言 | 23:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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月の桂の花や咲く

朝から雨のそぼふる午後。
国立能楽堂普及公演での、狂言『釣針』、能『羽衣 舞込』を見て参りました。

『釣針』は和泉流で、太郎冠者は三宅右近さん。今日の針はまた一段と大きい(笑)。
御簾を巻き上げる鉤のような大きさ。
おなじみの演目ながら右近さんの大振りな太郎冠者が、おかしみを増します。
太郎冠者の申し妻として釣れた乙ですが、今日の乙には思わず大きく噴出し
そうになって、抑えるのにちょっと苦労しました。
昨年、お芝居で見た『釣女』の顔の拵えが、この乙の面にそっくりだったの
ですよ。つい思い出しちゃって…<苦笑

『羽衣』は「舞込」の小書がついた以外には、今回はワキのお謡もそのままに略さず
演じられました。
これは本日のシテをつとめられる香川先生のご意向だそうで、羽衣は最近は色々と
略式の小書演出に走る事が多く、正しい型で演じられる事が少ないため、一度きちん
としておこうと思われたという事だそうです。
(例えば、「雲井之舞(喜多流)」でシテ・ワキの問答(ロンギ)を割愛してしまうとか、
「盤渉(宝生・金剛流)」で破の舞が削られる、「彩色(観世流)」ではクリ、サシ、クセ
が省略される事がありますよね)
ただ舞込だけは天人が雲高く昇って行くイメージなので、それは付ける。という次第。
しかし、舞込でも今回は破の舞アリ。

白地の唐織、薄い金色の小模様があしらわれた摺白で、まさにましろの天人姿。
藤田先生の笛が僅かのブレもなく澄み渡り、物着のアシライの間に朱の長絹を
羽織ると明るく華めいた風情。
今日の小書のため、天冠には薄紅の牡丹の花を戴いて、「花を挿頭の天の羽袖」な姿。
香川先生の舞いは今更申すまでもない事ながら大変すばらしく、クセも序、破の舞
ともにポーッとウットリしながら眺めておりました。
舞込の際、二の松前で袖で半分顔を覆いながらツと立ち止まって、下を覗くような
型をとるのは、眼下にいる白龍に名残を惜しんでのことか。
地謡の先生方も息がピッタリあってらして。
とにかく麗しかったです…

今日は脇正面の10目あたり~GB席の方にかけていずくかの女子校の生徒さん
方が鑑賞教室かなにかで座っておりました。
演能中は皆さん声もたてずに静かに見ていらしたのですが、大分お疲れ気味
の生徒さんが多かったようです。
キライにならないでくれたら良いのですが…<苦笑



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| 能・狂言 | 19:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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佛国宮殿薔薇譚

伝説の「アレ」が再びお目見えするのですかー!!!
紀伊國屋兄弟のフェルゼンとブイエ将軍が見られるのですか~!
永久保存録画だー!!

| 歌舞伎・文楽 | 00:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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狂言集

出先から帰ってくると、母が
「買い物に出たら、面白そうなものがあったから、アンタに買ってきた」
と、袋を指差します。
いやぁ、これはいかな事。
昭和28年初版、同45年6刷の「狂言集 上・中・下」でした。
狂言集

狂言の成り立ちからは無論の事にて、その内容も濃い。
鷺流も含めて約100番近い狂言と、天正狂言も100番ちかく掲載されています。
中にはおなじみのものから、もう滅多に演じられることのないもの、現行にないものまで。

発刊にあたっての言葉書きを寄せている先生方がまたすごい。
先代の東次郎先生や万蔵先生が筆を取っておられる。

そんな本が1冊100円で売られていたそうです。計300円。
なにか間違っているとしか思えん。

| 書籍 | 18:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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花におりたつ白雲の

平家物語中の「吾身栄花」の一節。平家では花の命を祈るのは天照大神になって
いますが、お能では泰山府君。

月の照る春の宵。時折ふわりと漂う東風にのって天人が舞い降りるかの風情。
月明かりにポウと浮かび上がる中納言邸の夜桜の美しさ。
「天津羽衣立ちかさね」で手折った花枝を嬉しそうに大事そうに抱えて天に還る天人の
気持ちがよくわかります。

しかし、枝を折られた花守は立場がないわけで、アイは茂山正邦さんが好演。
さすがは次期ご当主というべきか。相応になってきたような。

唐冠、唐団扇の異国神、東嶽大帝泰山府君は生きとし生けるものの命をつかさどる神
であります。桜町中納言の願いを「道理道理」と聞きいれ、天人に折った枝を戻すように
と諭します。後場に登場する天人は前シテの唐織姿から、ツレの長絹に天冠姿に替わり。
鳳凰の長絹がいとも晴れやかで。
府君から諭され、舞った後に名残惜しそうに枝を戻すのが誠に若く美しい天女の
仕草に見ほれてしまいます。
通力を存分に発揮し、中納言の桜を守り、盛りを21日に伸ばしてくれる府君。
五番目ものながら、とても風雅な趣き。

この曲は一度舞台を生で拝見してみたいものですが、関西ですとなかなか(苦笑)


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花折、蝸牛

元旦から2日の放送は狂言を二番。
『花折』和泉流野村万作家
『蝸牛』大蔵流茂山(忠三郎、千五郎)家

『花折』、春らしくて良いですね。お能天気なお花見といった態がよく出ていて、
新発意、花見客それぞれに舞の見せ所がある曲ですが、何のかんの言っても、
やはり万作さんは魅せますね~。
逃げる新発意の千鳥足っぷりが何とも♪

『蝸牛』は「囃子入り」です ヽ(゚∀゚)ノ
現在はほとんど略されてしまう事が多いですが、本来山伏が登場する際には
お囃子が入るものです。私も初めて見ました。
蝸牛はポピュラーな演目とはいえ、ポピュラー物だけに演じるにはその素直な難しさ
が必要かとも思うのですが、千之丞さんと茂山両家のご当主とで、おかしみの中に
非常に落ち着いた安定感を感じます。

それぞれとてもお互いの「家」らしさを感じさせる舞台でありました。面白スギです。

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| 能・狂言 | 23:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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伊勢神宮舞楽 林歌

右方高麗楽平調四人舞『林歌(りんが)』
子年にならないと中々演じて頂けません。黄色地の別用装束に白ねずみがわらわら
とあっちを向いたりこっちを向いたり、な姿が縫い取られていてカワユい。
頭に被っている甲も「鼠甲」と言いまして、鼠の耳のように作られています。
えーと、浦安某巨大テーマパークで売ってるのを90度向きを変えたような感じの
耳といいますか<その表現はヤメレ!

差手の時に中腰になるタメが長いというか、地味なだけに技量が要求されるような
曲だと見受けました。
中程からちょっと変わった型が多くなるので、いずれかの楽所がどこかで公演して
くれないかな。と思うのです。

フジテレビはわざわざ毎年こうして中継してくれるのだから、できれば最初の出手
(贅沢言うと小乱声から)入手、吹止まで通して放送して頂きたいです。
いつも興が乗ってきた所で終わってしまうんですよ。
あ、あといちいち舞人をアップしなくていいですから、引きで撮って欲しいです。

| 雅楽・舞楽 | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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そよやいづくの翁ども。そよや…

こちらもNHK恒例の元日の『翁』です。
今年は昨年復曲されました「古態」の型で、観世、宝生の両座立会いといった形式。
観世権守は観世銕之丞先生、宝生権守は田崎隆三先生。
観世方千歳に山本東次郎先生、宝生方千歳に則重さん、と非常に見ごたえのある
とりあわせとなりました。
違う座の翁を同時に見比べるという事はまず、殆どといって無いことですが、
こうして同じ舞台に立っていただくと、例えば観世の翁は両腕を広げたまま足を
運んでいきますが、宝生は右腕を閉じた状態で運んでくる。あるいは中啓を広げた
時の持ち方の角度や向きといったものが全く違いまして。
また、千歳舞におきましても、改めてみれば全く違う事など、
中々興味深く拝見しました。

千歳舞は東次郎先生がお年を感じさせない、キレのあるりりしい舞ぶりを見せ、
則重さんがそれについていく、というカタチ。
後の「揉之段」、「鈴之段」とも、東次郎先生が大変重厚かつ軽やかな足取りで
目を釘付けにさせられました。

今日の翁狩衣は両権守ともに純白のいでたちで、しんと静まり返った無人の見所に
老神が二柱降りられたといった風。
お囃子の先生方も、強すぎず弱すぎず、絶妙な音色でのせめぎあい。
翁と翁の十二月の問答など、普段の『翁』ではない部分もあり、また一段と違った
格調の高さを伺える舞台でした。
(復曲といっても「翁 十二月往来・父ノ尉・延命冠者」の小書と似ています。一昨年の
放送がこちらではなかったかと)

NHKじゃないとこういう形での舞台の放送はできないかもね。
ただ時間の都合か、ところどころバッサリ割愛してるな。という部分も見られ、
そのあたりが残念至極。


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| 能・狂言 | 17:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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桃李花

恒例のNHK元旦の舞楽。今年は『桃李花(とうりか)』です。
左方唐楽の黄鐘調四人平舞。
調子が始まって、一臈が登場してくると、おや、これは昨年国立劇場での公演の際、
着用していたつるばみに裾を紫であしらったあの蛮絵装束ではありませんか。
最近は「唐楽は朱」、高麗楽は「緑」という概念も薄れてきているのかも。
でもこの装束は最初に見た時からなかなかインパクトの強い(良い意味で)装束で、
かなり好きです。
冠に挿頭花を挿すだけでこうも印象がまた変わるものか。
四臈が所定の場所につき、当曲が始まると、ゆったりとのびやかな差手を繰り返し
ながら、いかにも都の宮廷然とした優雅な舞いが始まります。

元々は曲水の宴などで女性が舞うための曲でもあり、現在では男女ともに舞う曲で
ありますが、前にも書きましたように非常にのびやかな舞です。
やがて、入調となり、舞人が順に退場すると篳篥と竜笛の吹止めが余韻を引きつつ
終わりとなります。

いつものように舞人の周囲三方は無機質な白い楽所の壁なのですが、
舞う姿を見ていると、桜や桃などの淡紅色の花弁が散りそそぐような錯覚も覚え、
これが花の盛りに屋外にしつらえられた舞台であるならさぞ美しかろうと、
そんなことを感じる今年の放送でした。

| 雅楽・舞楽 | 16:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あけましておめでとうございます

3日から更新しようなどといいつつ、もうTVなどは始まっているのでございまして、
今年も観たもの、思う事など、つらつらと書きつなげていこうと存じます。
元日は早朝のNHKからいつもはじまります。

なにぶん拙ない文ではございますが、今年も宜しくおつきあい頂けますよう、
お願い申しあげます。
                                   管理人 桜宮 耀 敬白


                                     松に鶴

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